「転職したいけどどうしようかな」と迷っていませんか。
誰でも一度は転職を考えたことがあると思います。
あるいは身近に、転職を迷っている人はいませんか。
転職するかしないか、色々と考えても、どうしたらいいか分からず、前にも後ろにも進めない状況はしんどいものです。
でも、迷うことは自然で、ある意味必要なプロセスです。
しっかり自分の気持ちを見つめることで、次のステップにつながりやすくなります。
実際、私も迷っていた時、コーチングを受ける中で、こういう考え方があると知り、前向きになれた経験があります。
ここでは、転職を迷う心理に触れ、しっかり自分の内面を見つめる方法をお伝えします。
まずは迷う気持ちの原因と受け入れ方を紹介し、そのあと迷いを吹っ切る処方箋についてお話していきたいと思います。
なぜ迷うことが自然(必要)なのか
社会背景
終身雇用制度の維持が難しくなってきている現代、日本人に馴染み深かった年功序列の給与体系が崩れつつあります。
働き方改革が始まり、労働者の主体的な働き方が求められおり、企業は体制づくりを進めています。
けれど、転職を後押しするような社会背景はあるとはいえ、いざ行動に移すとなると、そう簡単にはいきません。
心理
転職を迷う時、以下の心理が働いています。
損得勘定
現職に残るのと、転職した場合とでどちらにメリットが大きいかと迷うのは自然なことです。
合理的な人ほど、損したくない気持ちが強いとも言えます。自己実現のための大きな目標や大切な信念があると、目先の損得や些細なことが気にならなくなるものですが、転職するなら、ある程度は必要な計算とも言えます。
他人軸
行動しなければ、少なくてもしばらくの間、今より悪い状況にはなりません。
人は変化を嫌います。
転職したが、合わなくてすぐにやめたり、お給料が下がったりすると、周囲から「前のところにいればよかったのに」と言われることもあるでしょう。
批判を受けることへの恐れから、転職の動機が、世間一般からみて妥当かどうかが気になるものです。自分の本心があやふやだと、他人の評価に頼ってしまいます。
不安
環境の変化に順応できるか、という不安です。
勤続年数が長くなると、その職場の社風や仕事の仕方に馴染んでしまうものです。
今まで使い込んだ、慣れた物差しは、使いやすいので、手放したくないですよね。
でも、現職の物差しを、転職先に持ち込んでも、それだけでは測れない出来事がたくさん出てきます。
変化を恐れず、柔軟に対応できればいいのですが、時に握りしめた物差しが足かせとなることもあるでしょう。
迷っている時の心の持ち方
まずは迷っている状況を受け入れましょう。良い悪いではなく、今の自分には必要な時間だということです。
つい、迷っていること自体に罪悪感を持ったり、決断できない自分を卑下したり、迷わない方法を探してしまいますが、その必要はありません。
とことん転職と向き合って迷いましょう。迷ったり、悩んだりした分成長できるし、最終的な決断に納得できるはずです。
迷いを吹っ切る処方箋
そうはいっても、ただただ自分の内面を見つめるだけでは、煮詰まってしまうこともあるでしょう。
新しい視点で考えるためにおすすめの方法は、現職に留まりながら、少しだけ転職活動してみることです。
例えば、転職エージェントに登録して、自分の市場価値を把握する。
スカウトが来たらエージェントと面接してみる。
新しい出会いが思わぬ展開を産むこともあります。また、転職セミナーなどのイベントに参加してみるのもいいでしょう。
もし、少しだけ動いてみて、違和感や面倒くささを感じたなら、転職の時期ではないかもしれません。
あるいは自分の準備不足や実力不足を実感し、現職でしっかり実績を積む必要性を痛感するかもしれません。
いずれのしても、現職に知られるわけではなく、少し動くだけですから、何のリスクもありません。
まとめ
- 社会背景や個人の心理によって、転職に対して迷いが生じるのは自然なことである。
- 迷いを受け入れ向き合うことが最終的に納得できる転職につながる。
- 煮詰まったら少しだけ行動するのがおすすめ。自分の本心が見えてくる。
迷うことは自然なことで、大きな決断の前にはある意味必要なプロセスです。
私もカウンセリングでは、迷う心理を受け入れることで、自分の弱さやこだわりを知ることができました。
知るだけでも、それらを手放すことが容易になり、内面の成長につながります。転職の迷いをポジティブに受け止め、最高の決断ができるよう応援しています。