「面接がうまく行かず採用されない」など、転職活動がうまく行かなくて悩んでいる人は数多くいます。
そういう人には、自己分析することをおすすめします。
自己分析をすれば、自分が活躍できる仕事が分かるので、しっかり面接でアピールでき、転職がうまく行きます。それだけでなく、本当に転職した方がいいのか見極めることもできます。
今回は、自己分析の有効性と、方法を紹介します。
自己分析はどのように有効なの?
採用する側の企業は、転職希望者のどんなところを見ていると思いますか。
どんなに実績をアピールしても、採用側のニーズとマッチしていなければ採用されませんよね。
企業が求めているのは即戦力であることは言うまでもないですが、もう一つのポイントは、ズバリ“人柄”です。
面接では自分の人柄が伝わるように下記の具体例のように話す必要があります。
私の苦手なことは、決められた手順に沿って、数字を正確に処理することです。 前職で現場の経験しかなかったにもかかわらず、請求業務を兼務することになりました。 正直苦手意識を持っていましたが、仕事を広い視点で理解するためにも頑張ろうと考え、〇〇年間担当しました。請求事務の経験はゼロだったので、分からないことは何度も事務室に足を運んで、分かるまで教えてもらいました。 おかげで、事務方とのつながりができ、現場との連携がしやすくなりました。
私は逆境にこそ燃えるところがあります。 働きながら資格受験をする際、「難しいから無理じゃない?」と合格を否定的に捉える上司もいて、期待されていないと感じました。 でも、その時の悔しさをバネに、猛勉強したおかげで、一発合格することができました。
私は、負けず嫌いな性格を仕事に活かしています。 業績が低迷する中、無料のお試し利用までこぎつけたクライエントに「契約まで時間がかかるならよそを探す」と理不尽な対応をされたことがあります。 メラメラと闘志が沸き、通常一週間かける契約準備を一日でこなし、契約を成立させたことがあります。
上記のように、具体的なエピソードを紹介することで、人柄がイメージしやすくなります。
コツは強みと弱みの両面から自分を語れるようにしておくことです。
特に、自分を俯瞰でき、弱みを知ったうえで、カバーしたり克服したりできるということは、仕事においても求められる条件です。
自己分析の方法
次に、自己分析の方法を紹介していきます。
キャリアを振り返る
仕事における“やる気曲線”をグラフにしてみましょう。
主な出来事を書き込み、どんな時にやる気が出るのか分かったら、文章にします。
やる気が出た時だけでなく、下がった出来事も思い出し、自己分析を深めましょう。
何がしたいかを考える
どうして転職するのか、転職したらどうなりたいのかを書き出します。
仕事の面だけでなく、プライベートでどうなりたいかも合わせて考えましょう。迷ったら家族や友人に意見を聞いて、過不足を修正すると、より正確な自己分析になります。
何ができるか考える
様々なツールがあります。“社会人基礎力”や“グッドポイント診断”を利用してみましょう。
何をすればいいのか
これは業界ごとに求められることが違います。現職で求められていることが、自分のしたいことと全く重ならない場合、転職した方がよいと言えます。
まとめ
- 自己分析は、企業が知りたい“人柄”を伝えるのに有効
- 自己分析は、自分のしたいこと、できること、求められることについて分析し、重なる部分を見つけていく作業
一昔前の日本経済は、物作りなど、目に見えて、人手が必要な仕事で回っていました。
しかし、現代の物作りはひとりの優秀な設計者がいれば、あとはロボットが作ってくれます。また、インターネットの普及で、市場は世界に広がっています。たくさんのライバルに競り勝つためには、専門性を追求できる、より自分に最適な仕事を見つける必要があります。
そのための方法が、自分のしたいこと、できることを見つけ、社会のニーズに照らし合わせる、自己分析なのです。
転職を成功させるため、ぜひ自己分析をしてみてください。