- 「次の転職先の年収が下がってしまうけど、生活できるだろうか」
- 「年収なんて関係ないと思っていたけど、いざ転職して年収が下がるときついな」
前職より次の転職先の年収が下がると、「自分の選択は本当に正しかったのだろうか」と自信がなくなってしまうことがあります。
実際に私自身、転職して年収が120万円下がってしまい、不安に感じていたのを覚えています。
これから結婚や人付き合いでますます出費が増えていき、貯金をしていかなければならないのに、この年収でやっていけるのだろうかと絶望すら感じていました
また他の同年代の人たちが、年を重ねるにつれて年収が上がっていく中、自分の年収が下がってしまうことに対して、プライドを傷つけられたような感覚もありました。
このように転職し年収が下がることで、余裕がなくなり焦りを感じている人は多いのではないでしょうか。
しかしながら転職して年収が下がっても問題はありません。
なぜならお金を持っていることは、仕事や人生の幸福度にあまり関係がないからです。
鈴木祐の著書『科学的な適職』では、「お金と仕事の幸福」について調査したフロリダ大学の研究を紹介しています。
その調査では給料と仕事の満足度は、「r=0.15」の相関係数しかないという結果が分かりました。
相関係数とは2つのデータの関係を表す指標で、rの値が1に近いほど「2つの関係が強い」ことを示します。
一般的にはrが0.5以上であれば「関係がある」といえるため、お金と仕事の幸福はあまりないことがこの研究から分かります。
では、仕事の幸福度と関係がある要因は一体何でしょうか。
本書ではそれについても、次のように言及しています。
- 重視すべきは仕事の裁量権
- 労働時間の長さが幸せを妨げる
- 仕事のやりがいは再構築できる
重視すべきは仕事の裁量権
仕事の幸せを左右する大事な要素は、仕事のペースや進め方を自分でどれだけ決めることができるか、つまりどれだけ裁量権を持っているかで決まるというものです。
前の職場では言われたことを淡々とこなすだけで、自分で何か提案したり、意見を言ったりしても、聞いてもらえること少なくやる気が出ませんでした。
しかし転職してからは、ある程度自分の仕事を任されており、仕事を主体的に進めコントロールできているという感覚があります。
自分に裁量権があることで、仕事に対する充実感が格段に変わったのです。
労働時間の長さ幸せを妨げる
残業時間が長かったり、通勤に時間をとられたりするなど、1日の仕事の拘束時間が長ければ長いほど、心身に大きなストレスを与え幸福度が下がります。
労働時間が長いと、精神的にも身体的にも疲れますし、プライベートの時間も確保することができません。
家族と過ごす時間、趣味を楽しむ時間、自己研鑽の時間など、自分の時間もまたコントロールできる状況になければ、人生の幸福度は下がっていきます。
私の場合、前職では1ヶ月の残業時間は平均して100時間を超え、体調を崩したり憂鬱になったりすることがよくありました。
生活のほとんどの時間を仕事に費やしていたため、プライベートの時間はなく、自分には仕事しかないのではないかというネガティヴな感情になることもありました。
しかし転職して年収は下がりましたが、時間に余裕が生まれることで、仕事もプライベートも順調にいくようになり、生活の質や仕事の幸福度が変わっていったのです。
年収が下がることで、生活に対する不安や焦りが出てくることもあるでしょう。
しかしながら仕事の幸福度というものは、年収で決まるわけではありません。
年収以外の部分を見てみると、転職したことで時間の自由や仕事のやりがいなど、改善された部分もたくさんあるのではないでしょうか。
単純に転職して年収が下がったという理由だけで悲観する必要は全くないのです。
副業で収入を上げれば生活が安定する
転職して年収が下がり生活が不安なのであれば、副業で収入を増やしていくのも1つの方法です。
つい本業の収入だけで、生活していくことを考えがちですが、これからの時代は、「副業」で収入を増やしていくという考え方が主流になるかもしれません。
本業とは別に副業での収入があることで、会社に属することなく自分で稼げるという自信と安心感を得ることができます。
また、副業で稼ぐことは、自分のスキルも磨くことができるため、本業との相乗効果も見込むことができます。
単純に収入も増えるため、生活も安定していくでしょう。
ただし、副業を始める時の注意点として、コンビニのレジ打ちなどの単純労働は避けたほうがいいです。
単純労働はスキルも身につきませんし、会社を2つ掛け持ちするようものであるため、体力的にも精神的にもきつくなり、本業にも悪影響を及ぼします。
そのため副業を始める際は、在宅でできるインターネットビジネスがおすすめです。
在宅でできるインターネットビジネスであれば、隙間時間で作業に取り掛かることができます。
なにより今の時代は、インターネットを使ってビジネスをしていくということは当たり前の時代です。
本業がアナログな会社であるならば、副業でインターネットビジネスをすることは、自分の成長にもつながっていくでしょう。
本業の年収が低いという理由で、すぐに転職するのは1度立ち止まってみたほうがいいです。
年収以外で特に悪い理由が見つからないのであれば、副業をしながら生活を安定させていくという選択肢も頭に入れておきましょう。
年収以外の理由で悩んでいるなら転職を視野に入れよう
そもそも副業をする時間がとれず、本業の低い年収だけで生活していかなければならない状況であれば、転職も視野に入れましょう。
時間に余裕がなければ、何も挑戦することができませんし、生活は安定しません。
年収が低いだけであれば、節約や副業で収入を増やすなど、生活を安定させるやり方はいくらでも見つかります。
しかし時間に余裕がなければ、何も挑戦することができませんし、生活は安定しません。
また年収だけではなく、仕事へのやりがいや自分の成長が感じることができない職場の場合、仕事の幸福度は低くなります。
もしあなたが年収以外の理由で悩んでいるならば、転職を視野に入れておきましょう。