面接で転職理由は正直に話すべき?

転職知識

「前の会社の待遇や人間関係に不満で、転職を決めた」というケースは多いです。

つまりあなただけでなく、多くの人がそうであると言えるでしょう。

それでも転職先の面接では、前の会社の悪口などは避けなければなりません。

希望の会社が決まり面接を受ける時、「転職理由は正直に話せない」と思っていませんか?

今回は、そういう方のための情報を集めてみました。

  1. 今、転職したい理由とは?
  2. 面接で「転職理由」を聞かれた時の対応
  3. 転職はしたいが、働きたい!

今、転職したい理由とは?

最初に大切なのは、今自分が退職したい理由(不満など)を書き出して、整理することです。その退職したい理由が、転職理由にもなります。

退職したい(退職した)理由と、転職理由との矛盾が生じれば、面接の時などに不都合が生じてしまうので、注意が必要です。

「土・日が休みの仕事に就きたくて退職をしたのに、結局、土日出勤がある飲食業の求人に応募する」のは、明らかに矛盾です。

その場合、転職しても無意味になってしまいます。

最も多い転職理由として下記のようなものがあります。

  • 給与収入が自分の希望と合わない
  • 休日、労働時間などの条件が、自分の希望と合わない
  • 会社の人間関係が辛い
  • 他の仕事がやりたい
  • 会社の経営状態が悪く、将来的に不安
  • 契約期間の終了

あなたが書き出した退職理由に、当てはまるものはありましたか?

面接で「転職理由」を聞かれた時の対応

あなたの希望する会社が見つかり、面接を受けることになったとします。

「前の会社は給料が安くて」などは、面接の時にそのまま言うことはできません。また、「前の会社の上司に気に入られていなくて」、なども同様です。

でも、嘘はつかなくて良いのです。

ポイントは、必要事項を整理して、批判はせずに「言い替える」ということです。

では、どのように整理すれば、良いのでしょうか。

ここでは、上記した転職理由のうち、特に注意が必要な3つについて、説明していきます。

①給与収入が自分の希望と合わない

例えば「収入が低く、希望と合わない」が転職理由なら、「低い原因」を整理しましょう。

  • 歩合給だから
  • 年功序列で若手は不利
  • 会社の経営状態が良くない
  • 昇給しない

上記の様に理由は様々です。

それを、あなたの退職理由を書き出した紙に、書き加えましょう。

もしも「年功序列」や「昇給しない」が理由なら、「若手でも、確かな成果をあげてきた」という実績も、具体的に書き出します。

「○○年度の社内営業成績はトップだった」、「顧客に感謝されたエピソード」などです。

それがあげられれば、「実力主義の会社で、意欲的に働きたい」という志望動機にも繋がり、説得力があります。

「前の会社の給料に不満だから転職」→「確かな成果をあげてきたが、反映されない環境」→「実力主義の会社で意欲的に働きたい」と、なるわけです。

面接の時には、それらを整理したものを伝えれば良いのです。

そしてもう一つのポイントは、自分の利益のためだけでなく、転職先の会社に貢献したい(貢献できる)という熱意と、意志表示です。

また収入面なら、「家族のためにも」という言葉も、その文面の中に置いて良いかもしれません。

②休日、労働時間などの条件が、自分の希望と合わない

例えば、法で定められている休日数を貰えていない場合は、まずは上司に、「休みを取りたい」という意志表示をします。それで聞き入れて貰えない場合は、転職をする前に専門機関に相談すると良いでしょう。これは、残業時間も同じです。

法で定められた範囲内であっても、「休日、労働時間の条件」で転職を希望する場合は、職種を変えるという方法もあります。

そうではなく、「その会社特有の問題」と思われる方は①を参考に、自分で整理してみて下さい。

例えば労働時間で残業が多い場合は、「ノルマが多い、」「仕事量と人数のバランスが取れていない」、「作業効率が悪い」などが考えられます。

改善策を提案するなどの努力はしたけれど、聞き入れて貰えなかったという事実があれば、説得力が増します。

大切なことは、「転職理由」、「自分のスキル・努力・成果」、「志望動機」を、肯定的な言葉で整理して、伝えることなのです。

時間はかかっても、あなた自身のことをあなたが書き出し、整理をして、文章にしてみることをお勧めします。

⓷会社の人間関係が辛い

「会社の人間関係が辛い」場合は、難しい問題です。

明らかなハラスメントであれば、あなたには問題がないわけです。

もしあなた自身がコミュニケーション力不足を感じているなら、新しい環境そのものが、良いきっかけになってくれるかもしれません。

面接では、「新しいチームの中でチャレンジしたい」「○○社長の△△のもとで、私も成長したい」などが一例となります。

勿論、自分の利益のためだけでなく、転職先の会社に貢献したい(貢献できる)という熱意と、意志表示も加えます。

転職はしたいが、働きたい!

「転職はしたいが働きたい!」おかしな日本語ですよね。

転職だって、勿論就職です。働きたいから、履歴書を書き面接を受けるのです。しかし、こんな当たり前のことも、残念ながら疑われてしまう場合があります。

「前の会社を辞めたのだから、ここへ就職しても長続きしないのでは?」と、勘ぐられるのは好ましくありません。

だからこそ、転職の目的はポジティブな形で、きちんと伝えなければならないのです。

そして、働く意欲は「熱意を持って!」伝えましょう。

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