転職の際は雇用保険を活用しよう!

転職知識

今転職活動中の方、これから会社を辞めて転職活動を始めようとする方。

今は転職サイトやエージェント、求人誌などたくさんの媒体があります。

しかしそういった方にまず利用していただきたいのがハローワークです。

なぜかというと雇用保険の各種制度を活用していただきたいからです。

雇用保険というと失業保険のイメージが強いかもしれませんがそれだけではありません。

今回は雇用保険のいろいろな制度について説明しますので転職活動に是非とも活用していただければと思います。

転職を考えている人、転職活動中の方へ

転職というキーワードで思い浮かぶのはもちろん仕事探しだと思います。

しかし転職活動は短期で決まる方もいればそうでない方もいると思います。

そんな時は仕事探しのことだけでなく、お金のことなども少なからず不安もあると思います。

そういったときにのために雇用保険では各種給付制度があります。

雇用保険とは

雇用保険とは以下のように定められています。

労働者が失業した場合及び労働者について雇用の継続が困難となる事由が生じた場合に必要な給付を行うほか、労働者が自ら職業に関する教育訓練を受けた場合に必要な給付を行うことにより、労働者の生活及び雇用の安定を図るとともに、求職活動を容易にする等その就職を促進し、あわせて、労働者の職業の安定に資するため、失業の予防、雇用状態の是正及び雇用機会の増大、労働者の能力の開発及び向上その他労働者の福祉の増進を図ることを目的とする。(雇用保険法 1条 目的より抜粋)

雇用保険の給付は求職者の生活の安定させ、より良い求職活動を行ってもらうための制度です。

まず雇用保険の給付は大きく4つに分かれていますが、今回はその中でも転職の際に活用していただけそうな給付に絞って説明したいと思います。

雇用保険の各種給付について

失業給付と聞けばなんとなく聞いたことのある方も多いかと思いますが、雇用保険の給付はそれだけではありません。

4つに分けられた給付がさらに細分化されていますので簡単にまとめてみます。

求職者給付

①基本手当

いわゆる失業保険のことです。

月に一回程度ハローワークで手続きをします。

給付額は退職前の給与平均を算出して区分ごとに率を乗じた金額です。

受給するためには離職以前の2年のうち12箇月以上の被保険者期間が必要です。

離職票をもってハローワークに行くと手続きできます。

※離職票は離職日以降に事業所が発行します。早めにほしければその旨を会社に伝えましょう。

②技能習得手当

求職中に公共職業安定所の指定した職業訓練を受けると日額500円と交通費がもらえます。

訓練は幅広いコースがあってかつ無料のもが多く、さらに自己都合で退職した場合、基本手当の給付制限が短縮されたり延長されたりする場合もあります。

③寄宿手当

上記の訓練を受けるために同居の親族と別居して寄宿する場合に月額10,700円支給されます。

④傷病手当

離職後ケガや病気で継続して15日以上働くことができないと認定された場合に受ける給付。

給付額は基本手当に相当する額です。

就業促進給付

①再就職手当

一年以上の雇用の見込みがあり基本手当支給残日数を一定以上残して就職が決まった際に一時金として受ける給付

②就業促進定着手当

再就職手当を支給されたもので、再就職先で6か月以上雇用された場合に再就職先での6ヶ月の給与が離職前より低い場合、その差額が一定割合支給されます。

③就業手当

再就職手当の対象とならない形態での就職が決まり基本手当支給残日数を一定以上残して就職が決まった際に一時金として受ける給付

④移転費

ハローワーク等の紹介により就職するなどのために住居を変更する場合、一定の条件に該当すればその移動費や、着後手当等が支給されます。

⑤求職活動支援費

ハローワークの紹介により広範囲の地域にわたり求職活動をする場合の広域求職活動費(移動費や宿泊費)、面接などのために保育等サービスを利用した際の費用から所定の方法で算出(1日8,000円を限度)

教育訓練給付

厚生労働省で指定された資格を取るために学校に行ったり参考書を買ったりした費用の一部を支給してもらえる制度です。

雇用継続給付

雇用継続給付については高年齢者や育児や介護など雇用の継続が困難となるような事由が起きた場合に雇用の継続を目的として支給される給付です。

給付制度利用の注意点

今回紹介した各種給付について、大まかにどんな制度か知っていただくための説明ですので、実際に給付を受ける場合はハローワークに行って詳細を確認してください。

まとめ

雇用保険の給付につい説明しました。代表的な失業保険(基本手当)だけではないことを知っていただけたのではないかと思います。

すべての給付を覚えていただく必要はありませんが、こんな給付あったなと頭の片隅に置いておくことでいざという時にお役に立てるはずです。

仕事を辞めて転職活動をする時期はせっかく払っている雇用保険料を最大限活かせる数少ないチャンスですので是非積極的に活用してみてください。

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