採用担当者が語る、転職時の履歴書写真の全て【良い例、NG例】

転職知識

履歴書に添付する証明写真、みなさんはどんな写真を使っていますか。

写真が採用に大きくかかわるわけではないし、本人とわかればなんでもよいと思っている方もいるかもしれません。
しかしながら、どんな写真を使ったかによって採用か不採用かの分かれ目となることがあるとしたら…。

ぼくは採用担当を既に5年以上行っており、日々沢山の方の履歴書を拝見しております。勿論履歴書の写真だけで判断するという事はありませんが、履歴書写真は大きな判断材料のひとつです。

写真が原因で採用に至らないケースをご紹介ながら、履歴書の写真はベストを尽くすべき理由をお伝えします。

履歴書の写真は自分のベストを尽くそう

履歴書で一番最初に目に入るのは、名前とその隣にある顔写真です。やつれて仏頂面した顔写真の応募者と、生き生きと親しみやすい顔写真の応募者とでは、どちらと会って話をしてみたいと思うでしょうか。誰もが後者を選ぶでしょう。

履歴書の写真だけで面接にすすめるかどうかが決まることはまずないと思います。
しかしながら、この時点であなたの印象はインプットされ、採用までの道のりはすでに差ができているのです。

ですから、最終的に採用される人になるためには、自分らしさがよくあらわれたベストショットを使ってほしいのです。

採用担当が実際に出会ったNGな写真

数多くの履歴書から、これはNGだったという写真をいくつかご紹介します。

スナップ写真からの切り取り

写真にお金をかけたくなかったのか、これ以上いい表情はないと思ったのか、あきらかにスナップ写真の切り抜きを添付した履歴書を受け取ったことがあります。
隣の人の肩が重なったものや観光地らしき背景という驚くような写真もありました。

確かにいずれもなかなかいい表情はしており、一緒に働くにはよさそうな人に見えるかもしれませんが、常識がないと思われることを覚悟しなくてはいけません。

書類の段階で落とされてしまう可能性が大です。

iPhoneなどで自撮り

通常の証明写真のように見えるのですが、何か違和感があるものです。

肩の位置が前にでていたり、腕を入れないようにぎりぎりで切ろうとするのでバストアップまでいかないバランスの悪い写真となっています。iPhoneなどで撮ることがいけないとは言いませんが、ライティングやポージングに配慮しないと、数多くの証明写真を見慣れている採用担当者には自撮りであることがバレバレです。

また、自分が納得いくまで撮り直し、ベストな写真を用意する努力は買いたいのですが、あごが上がり気味だったり、逆にあごを引きすぎているなどちょっと残念なナルシスト感が出てしまっていることが多いのも特徴です。

本人だと思えないほど実物と違う写真

実物より良すぎるケースがほとんどですが、中には実物より悪いケースもまれにあります。

実物より良すぎるケースは女性に多いのですが、「何年も前に写真館で撮影した最強の1枚」をいつまでも使っているケースなどがあげられます。
あまりに盛りすぎた写真は、虚栄心が強いと思われ、中身のない人だと思われる能性があります。

また、まれにあるのが、実物より悪いケース。
非常に不愛想だったり、やつれて写っているケースです。実際にお会いするととても素敵な人なのに、なんでこんな写真を使うのだろうと思ってしまいます。せっかく面接で巻き返していい印象をあたえても、時間が過ぎてから履歴書を見直して、あれ、こんな人だったかなと再び評価を下げてしまうことが多いです。

採用担当が写真で選ぶケース

接客以外の業務では写真など関係ないと思っていませんか。

例えば、複数の候補者から一人を選ぶ場合、写真を見比べながら決定していくこともあるのです。

これといった決め手がなく複数の候補者で迷うような場合、履歴書の写真を見ながら、一人ひとりの面接を思い出すことがよくあります。
その時には、あなたらしさが出ている写真の方がよりリアルに印象に残る一人として振り返ってもらうことができ、あなたの良い面を思い出してもらえるほど、採用へつながる可能性が高くなるのです。

印象の良い証明写真

さて、履歴書は写真がとても大事であることがお分かりいただけたでしょうか。

それでは、美男美女が有利ではないかと思われるかもしれませんが、決してそうではありません。一緒に働く仲間を選ぶわけですから、健康的であるとか、親しみやすいとか、誠実そうといった印象を与える写真が良い証明写真となるのです。

履歴書の写真はこの人となら一緒に働きたいと思われる自分のベストを尽くしましょう。

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