転職時の筆記試験の重要性を解説【対策方法も紹介】

転職知識

新卒で就職活動をしていた時に、ほとんどの方が筆記試験対策をしていたと思います。

自己分析やエントリーシートの作成、面接対策と忙しい中で筆記試験対策の勉強をしなければならず、面倒だと思っていた方も多いのではないでしょうか。

新卒の就職活動時には必須といえた筆記試験ですが、転職時にも必要なのでしょうか?仕事をしながら転職活動をしている方にとって、筆記試験対策の時間を取ることは難しいはずです。

今回は、筆記試験が転職時にも実施されるのかを紹介していきます。

 転職時に筆記試験は必要なのか?

転職支援サービスDodaの調査によると、中途採用で筆記試験を実施している企業は全体の51%という結果が出ています。

地域や業種にもよりますが、半分の企業は中途採用時に筆記試験を実施しているということになります。

どんな筆記試験があるのか

では、転職時にはどんな筆記試験が実施されているのでしょうか。

筆記試験は大きく分けると次の2種類に分かれています。

 能力適性検査

一般常識や基礎的な学力を測定するものです。

語彙力や文章読解能力、計算能力、論理的推理能力などを問う問題が出題されます。

多くの職務に共通で求められる基礎的な能力が、一定の水準以上であるかを判定します。

一般的には、6~7割以上の点数が取れれば合格ラインであるとされていますが、企業によって基準が異なります。

 性格適正検査

受験者の行動の傾向、志向、情緒などの個人の性格を把握するための検査です。

受験者のストレス耐性やメンタルの強さ、責任感や組織への適合性などを見ることで、自社で働くのにふさわしい人材かどうかを見極めるために活用されます。

一般的には能力適性検査や性格適正検査が実施されますが、一部の企業では、文章力や論理的思考力を問うために論文を提出するように指示されたり、デザイン系職種なら作品の提出が求められたり、IT系職種であればプログラミングスキルを見る試験が出されたりと、業種によっては特殊な試験が実施される場合があります。

筆記試験の勉強はどうすればいいか?

では、筆記試験対策はどのように行えばよいでしょうか。

独自の試験を実施する会社もありますが、多くの企業では「SPI」「CUBIC」「クレペリンテスト」といったメジャーな試験を採用しています。

特に利用企業が多いのが「SPI」です。

新卒採用時に勉強した覚えのある方も多いと思いますが、「SPI」は転職時にもよく利用されている筆記試験です。

「SPI」には能力適性検査も性格適正検査も含まれているため、「SPI」を勉強すれば一通りの筆記試験対策ができます。

では、「SPI」の勉強でおススメの参考書を紹介いたします。

【テストセンター・SPI3-G対応】転職者用SPI攻略問題集

非常によく利用されている王道の参考書です。

SPIにはいくつか種類があり、この本では中途採用向けのSPI-Gに対応しています。

新卒採用時に利用していた参考書を流用せずに、新たに参考書を準備するようにしましょう。

また、仕事しながら転職活動をしている転職希望者は勉強時間の確保が難しいため効率が重要です。あまり色々な参考書に手を出さずにこの参考書を何度も繰り返し勉強していくことをおススメします。

転職時の筆記試験の重要性は?

もし筆記試験対策をしなかったらどうなるのでしょうか。

転職時は、過去にどのような仕事をして、どのような実績を残してきたのかという職務実績を問われることが多いため、筆記試験の結果はあまり重視されないと思いがちです。

しかし、筆記試験の結果が基準に満たないと書類選考時点で足切りをされてしまい、たとえ素晴らしい職務実績があってもそれをPRできる面接まで進めない可能性があります。

また、他の転職者と比較する際に、筆記試験の点数が悪いことを理由に選ばれない可能性もあります。

希望する企業に就職するため筆記試験の結果が足を引っ張らないよう、しっかりと筆記試験対策をするようにしましょう。

まとめ

ここまでで、転職時にも筆記試験が実施されることと、筆記試験の重要性を紹介してきました。

足切りを防いだり、他の転職希望者と差を付けたりするためにも、筆記試験対策は十分に行うべきです。

筆記試験で良い結果を取り、万全の状態で面接に挑んで、希望する企業に転職しましょう。

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