転職活動を行っている人の中には、転職回数が多い方もおられるでしょう。
- 書類審査の段階で通らないのではないか?
- 面接の時に不利になるのではないか?
色々不安を持たれる事もあるかと思います。
私はIT企業で30年以上勤めてきましたが過去5回の転職を経験しています。
また時には人材を募集する立場で選考や面接をしてきた経験もあります。
経験上、転職回数の多さをカバーする方法はあると感じています。
私がどのように対応してきたのかを紹介いたします。
企業が採用の際に重視する事
色々な局面に立たされた場合はどうしても自分の事ばかりを考えてしまうことが多いです。
1度応募する側ではなく採用する立場に立って考えてみましょう。
採用する企業側は募集に際して人材に何を求めているでしょうか?
職務における能力・経験・実績
採用において企業側は職務においてはその経験の有無、その実績が自社のニーズにマッチするかどうかを判断します。
一般的に年齢が上がるにつれより即戦力として活躍していただけるかどうかを判断していきます。
人材募集において企業が強化したいターゲットに対して、その業界を理解しているか?スグニアプローチできる人脈があるかなどを見ていきます。
応募する際に提出する書類は、履歴書、職務経歴書になりますがより重要なのは職務経歴書になります。
職務経歴書で、企業の募集に対していかに自身の経験やスキルや人脈がマッチしているか?をまず最初のページでアピールしましょう。
協調性
会社に限った事ではありませんが、業務を進めていく上では1人で出来ることは限られています。
より良いコミニュケーションが取れ、組織としての力を発揮していく必要があります。
いくら輝かしい経験や実績があっても、それを発揮できなければ意味がありません。
企業はあなたの能力・経験を活かして長く共に成長できる人材になって欲しいと期待をもって選考にあたります。
過去場合によっては、そうではない自分勝手とも思える退職をしたかもしれません。
自分自身がどう考え、どのように対処してきたかを整理し、しかしながら対応は無理だったというのは面接の際に答えられるように準備をしていきましよう。
職務経歴書には退職自由を記載しますが記載には以下のような注意をしましよう。
上司とどうしても合わなかったなどの理由は誰しも経験する事ですが、毎回それでは協調性が無いと判断されます。
もし募集の会社で同じ状況になった場合どのように対応していくのかという事が問われます。
対応手段の1つとしては、自社の事業の方針転換に疑問を持ったなど応募者自身の人生プランに合わせた積極的な理由にするのが良いです。
ただより広く良好なコミニュケーションを取るように努力すれば、困ったときに助けやアドバイスしていただける機会は増えます。
これは大げさに言えば、人生をよりよく生きる1つの知恵でもあります。
職務経歴書の具体例
私が現在の会社で営業マネジャーを面接した際に、50歳前半で応募をされてきた方の職務経歴書です。
結果としてこの方は見事採用となりました。
転職が多いほど職務経歴書は複数枚になります。
募集する側は沢山の応募の中からまずは書類選考をしていきます。
この職務経歴書では、まず職務経験について纏められており。応募者がどのような経験をされてこられたのかというのがすぐに理解できます。
その下に自己PRとして、よりポイントに絞りどのように職務を遂行して、実績をあげてきたのかについて記されています。
募集内容に合致していれば、この方に入社していただければこのように活躍していただけそうだと期待感が持てます。
この後好印象のもとに選考を進めていくことができました。
実際面接の際には、この職務経験の質問や確認に大半の時間を割くことになり、退職理由の質問時間はわずかのものとなりました。
転職回数の多さはさほど問題にはならなかった成功パターンのケースと言えます。
是非参考にされることをお勧めします。
まとめ
転職の多さは不利になるかと不安に思うのは事実です。
特に日本においては高度成長期に敷かれた、終身雇用制の考えが強く残っている企業もあり良くない印象を持たれている人がいることも事実かと思います。
ただこの考え方は大きく変わってきているのではないかと思います。
今ではフリーで仕事をされている方をプロジェクト単位で協力いただくことも多いです。
過去を振り返り、あの時は若気の至りだったと悔やんだところでやり直すことはできません。
あなたの持つ能力・経験・実績をアピールすることがまず第一優先にしてください。
書類選考を突破し、面接でもアナタノアピールすべきポイントに時間を多く割くことができます。
また、よりよいコミュニケーションを取ることを意識して働きやすい環境を自分で作っていきましょう。
応募書類を今一度見直し、面接の準備を進めて見てください。
あなたをなぜ採用すべきなのかを売り込んでみてください。
是非希望の転職をかなえてください。