転職活動を行う上で、必ず聞かれることの1つに、転職理由があります。
なぜ面接官は転職理由を聞くのでしょうか?
年間数十人の面接を行っているぼくは主に下記の2つの理由で聞きます。
- その人の人柄を見るため
- 会社にメリットがあるか見極めるため
なぜ転職理由を聞くのかを理解できれば、正しい回答ができ、転職活動もスムーズに行えるでしょう。
ここではなぜ面接官が転職理由を聞くのか、正しい回答は何なのか、実際に面接をしていてよかった回答具体例を紹介していきます。
なぜ転職理由を聞くのか
先ほど記載したように大きく分け二つの理由でぼくは必ず面接時に転職理由を聞きます。詳しく説明していきましょう。
その人の人柄を見るため
様々なWEBサイトで紹介されている様に『〇〇が嫌だった』の様にネガティブなことを言わないほうが良いとされていますが、現実は大半の人が嫌だったことを言います。僕の場合、その嫌だった部分を聞いたうえで一緒に働く場合、この人はどういったことに注意してあげないといけないのだろうと考えながら聞いています。
例えば、残業が多くて嫌だった→残業をあまり頼まないようにしよう
大半の面接官は同じような考えの元質問をしていますので、ネガティブな事を言わない方が良いというわけではなく、重要なのは”伝え方”です。
嫌だったことをを伝える場合は下記のような前向きな図式で転職理由を考えてみてください。
「今の会社は○○だから××ができない」→「自分は××がしたい。××ができる会社で働きたい」
会社にメリットがあるか見極めるため
ぼくの場合この項目は主に下記に注目して回答を聞いています。
- 会社の事を調べて来ているか
- 向上心があるか
基本中の基本ですが会社の事を調べ、その情報を転職理由に入れて話をすると効果は大きいです。また、『転職によって明確に何をしたいと考えているのか?』、『向上心のある回答なのか』にも着目して回答を聞いております。
面接官側からすると、会社の事を調べ上げてきている人は入社後、簡単に辞めてしまわないという印象ですし、向上心が見られれば活躍してくれそうと期待を持てます。
ここまでなぜ面接官が転職理由を聞くのか?理由を紹介しましたが、その理由を理解すれば正しい回答も自ずと分かるかと思います。
正しい転職理由の回答
ここまで面接官がなぜ転職理由を聞くのか説明したように正しい転職理由の回答は下記の3つが入っているのかに集約されます。
- 前向きな図式で回答
- 転職先を調べてアピール
- 向上心や熱意をアピール
具体例
それでは具体的に今まで面接を担当し始めて5年間、年間に数十人の面接を担当してきて、良かった転職理由の回答を紹介していきます。
具体例① 今までの会社は部門ごとで連携があまり取れておらず、スムーズに仕事を進めることが出来ないことにより、残業を月に50時間ほどしていました。私と直属の上司でその状況を変えようと、様々な提案を行い、システム開発を私自身で行いましたが、理想とする所までは到達することが出来ず私のいた部署の平均残業時間を半分までしか減らせませんでした。 そこに御社の求人を拝見し、御社の業種に興味があったのは勿論、国内に他業種で20店舗を構え、どのように連携を取っているのか学びたいと思いました。また私が行っていたシステム開発も御社の役に立つのではと思い応募させていただきました。
ぼくはこれを聞いて、他部門との連携がスムーズにできない、残業が多い、この2点が応募者の嫌な部分なんだと考えました。また、ぼくが働いている会社に導入してほしいシステムがあり、凄く魅力的なスタッフだと思い採用を決意しました。
具体例② 今までの会社で県内1の営業成績を収めてきましたが、会社との契約上、営業成績で報酬が評価されることはありませんでした。 そこに御社の求人を拝見しました。評価のシステムが魅力的だと感じたのは勿論、今までブランド力の強い携帯電話の営業を行っていた僕が、海外で日本独自の商品を販売している御社でどこまで活躍できるのか興味を持ったため、転職を決意しました。
県内1位だったという営業成績も魅力的でしたが何より、弊社の販売している商品を調べ上げ、その商品の販売をどこまで出来るかという向上心を持っている部分に魅力を感じ採用を決意しました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
面接で必ずと言ってもいいほど聞かれる転職理由ですが、なぜ聞かれるのかを考えると、正しい回答も見えてきます。
- 前向きな図式で回答
- 転職先を調べてアピール
- 向上心や熱意をアピール
以上の3点に注意して回答すれば、必ず正しい回答が出来るはずです。