「本当にこのまま転職していいのだろうか」
「今転職を決断すべきなのだろうか」
このように、転職を決断すべきかどうか悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
実際私も、転職を決断すべきかどうか非常に悩んだものです。
特に初めて転職を考えた時は、「1社に長く勤めたほうが履歴書に傷がつかないし、良いのではないか」「他の会社よりは、今の会社の方が恵まれているのではないか」と今勤めている会社から離れることについて漠然と不安を感じていました。
しかし結果的に、勇気を持って転職して良かったと思っています。
勇気を持って転職を決断したからこそ、毎日憂鬱だった日々から解放され、今では充実した生活を過ごすことができています。
世の中には転職をなかなか決断できずに、毎日つらい思いをして仕事をしている人が多くいます。
そういう人たちは、今いる慣れた場所から離れることで、今までの日常生活が変化していくことを恐れているのです。
人間は、変化を恐れる生き物です。
そのような中、不満ばかりの現状を打破しようと、転職という形で行動した勇気はすばらしいことではないでしょうか。
転職を決断する際の判断基準
では、実際にどのような判断基準で転職を決断すればいいのでしょうか。
転職を決断する判断基準として以下の3つが挙げられます。
- 会社がブラック企業
- 今の会社で得るものがなくなった時
- やりたいことが見つかった時
①会社がブラック企業
- 上司からのハラスメントが日常茶飯事
- 残業時間が月100時間を超える月が多い
- 社員が愚痴を言い合っている会社
このように会社がブラック企業であれば、すぐにでも転職すべきです。
まず上司に関して言えば、部下にプレッシャーを与えたり、部下に意見を言わせなかったりする上司の元で働くことで、過度なストレスを感じてしまいます。
上司への信頼がなければ、仕事の満足度も相対的に下がってしまうでしょう。
部下は上司を選ぶことはできませんし、ハラスメントをするような上司を選んだ会社はブラック企業と判断し、転職を検討しましょう。
次に残業時間が長い月が続く場合も、ブラック企業の可能性があります。
労働時間が長ければ、精神的にも身体的にも参ってしまい、健康を維持することはできません。
厚生労働省労働基準局の通達では過労死ラインは、月の残業時間について、80時間が2〜6ヶ月間続く場合とされています。
このような過酷な労働環境で働いている場合は、健康障害と長時間労働の因果関係を認めやすいとしているのです。
寝る間を惜しんで働くことを美徳としている人も世の中にはいますが、睡眠時間を削って働くことは寿命を縮めてしまう行為です。
2ちゃんねる開設者の西村博之さんやメンタリストのDaiGoさんも睡眠の重要性を語っています。
そもそも長時間働くことを前提として、会社が成り立っている会社は、社員や従業員の健康を全く考えていません。
そのような会社で勤めていて、仕事に対してやりがいを感じることができるでしょうか。
最後にブラック企業の特徴として見落としがちなのが、社員が愚痴を言い合っている会社です。
社員が愚痴を言い合っている会社では、社員全員が1つの方向を向いていません。
そのような会社で働けば、自分も愚痴を言うだけの社員の1人になってしまい、自ら考え行動できることができない人材になってしまいます。
また、会社の愚痴を言う社員が多い場合は、人間関係が良くないことが多いです。
向いている方向が仕事ではなく、他人の粗探しに夢中になっている人がいる職場は、けっして労働環境が良いとは言えないでしょう。
以上のようなブラック企業に勤めている人は、勇気を持って転職を決断すべきです。
② 今の会社で得るものがなくなった時
「毎日ルーティンワークでつまらない」
「やる気はあるが、新しい仕事にチャレンジする機会を与えてもらえない」
どんな会社でもある程度、自分を成長させてくれます。
しかしながら、勤めていくうちに会社から得るものがこれ以上なくなる場合もあります。
特に、毎日同じ作業を繰り返しているだけの業務であれば、自分の成長は止まってしまいます。
人生長い目で見た時に、短期的にはルーティーンワークは苦痛が少なく楽でしょう。
しかし、変化の激しい現代において、同じような業務を繰り返すだけの会社に未来はないと言えます。
いずれその会社が潰れた時に、すぐに転職できるような市場価値が自分にはあるのか
そのような視点で、自分が今置かれている状況を見ていくべきです。
今の会社で得られるものがなくなった時、転職を検討したほうがいいでしょう。
③ やりたいことが見つかった時
やりたいことが見つかった時は、迷わず転職すべきです。
中には、転職について、会社に申し訳ないと感じたり、逃げだと感じたりしてしまう人もいます。
確かに仕事をする上で、他者貢献の意識は重要でしょう。
しかし、やりたいことがあるのにもかかわらず中途半端な状態で勤め続ける方が、結果的に自分にも他人にも嘘をつくことになります。
自分のやりたいことを放棄してまで、今の会社に勤め続ける必要性はありません。
やりたいことを見つけられる人が少ない中、自分が本当にやりたいことを見つけられただけで、すばらしいことであり、挑戦する価値があります。
もしかすると、家族や身内に「せっかく良い会社に就職できたのに退職するなんてもったいない」と反対されるかもしれません。
しかし、家族や身内が言うことが絶対ではないのです。
人生は他人のためではなく、自分のために生きていくべきです。
やりたいことを見つけたのであれば、周りではなく自分の意志に従い、転職を決断しましょう。