「転職したいけれど、年齢的に無理・・・」と思って悩んでいませんか?
転職をするなら30代までと思われがちですが、本当にそうなのでしょうか?
ここでは、40代~50代の転職の可能性について、説明していきます。
40代~50代の転職率・問題点
- 人件費
- 定年までの年数
- プライド
まず、「転職する時に年齢制限はありますか?」という質問なら、答えは「NO」となります。
何故なら、国の方針として「年齢制限は差別」であり、故に「年齢制限は好ましくない」という基本です。
しかしどこの世界でも、本音と建前は確かに存在していると思います。実際現代でも、「転職するなら35歳まで」という声があることも事実です。
では、何故40代~50代の転職が厳しいとされているのでしょうか?
企業の立場から見ると、年齢がいくにつれて、人件費が高くなるという理由があります。「人件費に見合った結果を出してくれる」という保証はないわけです。 また、定年までの年数が、20代~30代と比べて短いこともあげられます。 プライドの高さが扱いづらく、使いづらいという見方をする企業もあるようです。
そういう状況の中、40代~50代では、現実どれくらいの転職者がいるのでしょうか?
2019年上半期の男性の転職率は、40代が3.6%前後、50代が2.8%前後です。
20代では7%前後30代では5.5%前後ですから、かなり差があることがわかります。
ここではわかりやすく、男性のみの大まかな数字を載せていますが、こういった数字は、その時々で変化するものです。
しかし、やはりこの年代の転職は少ないですし、厳しいことは間違いないと思われます。
40代~50代の実力とは?
それでは、40代~50代で転職する時に、武器にできることは、いったい何でしょうか?
それは、実務経験や人生経験です。
自分が今までやってきた業種での転職なら、その“実務経験”で、40代からの転職もまだまだ可能性があります。
自分に合った転職サイト選びをしたり、転職理由、希望条件などを明確にすることが大切です。その上で、面接対策などをしながら、余裕を持って活動することをお勧めします。
次に、もしも全く新しい業種に挑戦する場合なら、最大の武器になるのが“人生経験”です。
人生経験が活かせる仕事の一例として、人と接する業種があげられると思います。
例えば、営業職、サービス業、接客などです。
実際40代からでも、この業種では採用されやすい傾向があるようです。
無事採用され転職が叶ったとして、そこで終わりなのかというと、むしろそれからが本番です。
私は、40代からの転職でもう一つ壁になるのが、以前の役職や実績であるように思っています。
「前述していることと、矛盾しているのでは?」と感じるかもしれませんね。どういうことなのかというと、転職活動から就職するまでは、“実績”は大切な武器です。
しかし例えば、全く違った業種に就職後・・・のことを想像してみて下さい。
自分が前の会社で、どういう役職だろうと、どんな大きな仕事をしていようと、同僚には何ら関係のないことです。
まずは、ここの割切りは必要だと思います。
年功序列の時代でもなく、自分は新人で、当然自分より若い上司に使われることも、珍しいことではありません。
ですから、「若い人に甘く見られたくない」気持ちから、前職の自分を鼻にかけることはお勧めできません。
お客様向けだけでなく、社内向けの“謙虚さ”もまた、“人間力”なのです。
転職には、やはりそれだけの“覚悟”も必要になります。勿論プライドを捨てる必要はありません。
優先順位として、「まずは貪欲に仕事を覚えること、そして結果を出すことに集中しましょう」ということです。
これは私が転職した新人時代から、人を指導できる立場になるまでの間に、経験したことや、感じたことです。
目標があれば、ストレスは怖くない
「何故転職するのか?」の理由は、人それぞれです。「自分から転職を望んだのか?」さえも、様々だと思います。今の時代、「正社員が当たり前」でもなく、年齢と共に収入が高くなるとは限りません。
都会から離れると、もっとこの現実を目の当たりにします。それでも正社員を望むなら、諦める必要はありません。実際、アルバイトからでも、契約社員、正社員と、ステップアップできるチャンスはあります。
自分も含めてですが、そういう方をたくさん見てきました。
また、そういったステップアップを目標にできると、意欲的に仕事をすることができると思います。
そして、働く目的は生活のためだけとは限りません。特に50代になると、子供の教育も終わり、自分のプライベートにお金を使える時期になってきます。
例えば私の知人は、年2回韓国旅行に行くためだけに働いています。
勿論、家のローンもあるのですが、今までかかっていた子供の教育費がなくなったわけですから、納得できますよね。
このように、生きる糧や楽しみを持つことも、「楽しく仕事ができる」コツなのではないでしょうか。