転職を考える時に、ブレーキをかける要素はいくつか存在します。
スキルや経験に対しての懸念、収入への心配等いろいろありますが、”年齢”がブレーキになっている方は多いのではないでしょうか。
私はメーカーの機械系エンジニアとして、29歳で初めての転職を経験し、33歳で2度目の転職を行いました。 社会に出たのが27歳ととても遅かったため、経験不足は否めませんでした。 それでも33歳で200人程度の中小企業から、数千億円規模の大企業への転職を成功させることができました。
今回は、そんな私が、転職における年齢の考え方について解説します。
これを読むことで、年齢に対するマインドブロックを外し、前向きに転職活動に取り組むことができるようになりますよ!
転職時の年齢はあくまで目安
転職時に年齢を気にする人はとても多いです。
一般的に、転職における年齢の考え方として、下記のような主張が飛び交っています。
- 30歳を過ぎてからの転職は難しい
- マネジメント経験が必要
- 募集要項の年齢制限は35歳
このような主張を鵜呑みにし、転職したくてもできず、今の会社で辛い思いをしながら働いている方は多いように思います。
私自身、2社目の会社を辞める際、30代後半の先輩から、「自分ももう少し若ければ辞めたのにな」と言われたことがありました。 本心かどうかはさておき、年齢を1つの線引きにされている節がありました。
ただ、逆に考えてみてください。自分の会社に中途で入ってくる方は、若い方ばかりでしょうか?
40代前後で入社される方も結構多いのではないでしょうか。
しかも、一部の優秀な方を除いて、割と”普通”の方が入社しているように思います。
このように、実際、誰もが年齢に関係なく転職をすることができるのです。
まずはこのことを前提においてから、自分が求めることを考えてみてはいかがでしょうか。
“転職に何を求めるのか”をはっきりさせましょう
とはいえ、年齢を重ねた上での転職は、可能性が狭まるのは事実です。
むやみに応募しても、なかなかうまくいきません。
このあたりは応募先の温度感も重要になってくるため、転職エージェント等を利用して、応募前に感触を確かめておくことをお勧めします。
募集しているのに応募が少なくて困っているような会社であれば、面接まではたどり着ける可能性が高くなります。
そもそもあなたが転職に対して求めるものは、何でしょうか。
収入、人間関係、仕事内容など、まずはっきりさせることが大切です。
収入を求めるのであれば、高収入を得られる業種やポジションに就く必要がありますし、人間関係を改善したいのであれば、穏やかな社風の会社に入社したいですよね。
未経験で新しい職種に挑戦するのは難しいですが、給与ダウン等、条件付きで叶えることができる可能性があります。
自分が何を求めるかをきちんと理解することで、応募先の選定基準が明確になり、効率よく転職活動を進めることができます。
まずはキャリアの棚卸しをしっかりと
自分が何を求めるのか、については先ほど述べてきました。
何を求めているのかがまだぼんやりしているという方は、まず自分のキャリアを棚卸しすることから始めましょう。具体的には、以下のような項目が挙げられます。
- 現職への志望動機
- 仕事内容の変遷
- やりがいを感じた部分
- 苦労した経験とどうやって乗り越えたのか
- 自分の感情やモチベーション
これらを詳細に書き出すことで、自分の軸がはっきりしてきます。
転職活動で最も大切なのは、年齢ではなく自分の軸をきちんと持つことです。
自分がこれまでやってきたこと、できることを明らかにし、その先に求めることを置きます。そうすることで、一貫性のあるストーリーが生まれ、転職に対する説得力が増していきます。
ここで立てた戦略をもとに、転職活動を進めていきましょう。
まとめ
今回は、転職活動における年齢の考え方と方針の立て方について解説してきました。
転職活動において、採用されることはゴールではありません。
あくまでスタートラインに立っただけであり、入社後には様々な苦労がつきまといます。
1から人間関係を構築し、その会社の働き方を覚えていかなければなりません。
それでもその苦労を乗り越え、自分が求めるものが得られた時の喜びは、計り知れません。
自分の人生は一度きりです。行動せずに後悔するのは勿体ないと思います。
まずは情報収集だけでも、始めてみてはいかがでしょうか。