転職相談を上司にしてはいけない!5つの理由

転職知識

転職を考える人で悩まない人は少ないでしょう。
現在の職場がよほどのブラック企業だったり、とても魅力的な条件のオファーがあったり、というケースでなければ、現職と転職の間で悩み、考えるのが普通です。

誰かに相談したいと思ったときに、誰に相談しますか?

転職について相談したいと考えたときに、絶対に避けるべき相手は現職の上司です。

ここでは、上司に転職相談をするべきではない5つの理由をまとめました。

なぜ上司に転職相談をするべきではないのか?

現職における自分の状況を一番理解してくれているのは上司でしょう。
会社、同僚、職務、給料、全てを把握しているのは上司であり、家族や友人よりも会社での自分をわかってくれています。

だからといって上司に転職相談をするのはお勧めできません。
その理由をまとめてみました。

どんなに親しくても上司は会社側の人間

上司に転職相談をしてみようかと考える人は、上司と良い関係が築けているのでしょう。
上司としてのマネジメント能力を尊敬できるし、仕事面での経験も豊富、プライベートでもコミュニケーションがとれている。

故に、転職についての相談相手としては理想的だと考えるのでしょうが、それは間違いです。

あくまでも上司は会社側の人間です。

上司は会社というチームの中で一緒に頑張ろうという人を導いていくのが仕事。

そのチームを去ろうかと考えている人に対し、肯定的な感情を持つことはあまり考えられません。

戦力外とみなされ評価に影響する可能性

上司の仕事のひとつとして、部下の評価があります。
たとえ、転職相談をする前と変わりない働き方と結果を示していたとしても、転職しようかと考えている部下について将来的には戦力外と考える上司は少なくありません。

その結果、新しいプロジェクトから外される、新規顧客を任されない、などの状況が発生することが考えられます。

また、タイミングにもよりますが、査定の時期や業務希望調査の時期に重なった場合は、今後の退職の可能性が頭にあるため、評価に影響がでるケースもあるでしょう。

会社が採用活動に力を入れ始める

目標、予算、採用、生産、販売など、企業は常に先の計画を立てて動いています。

特に採用に関しては、今週募集をかけて翌週採用というわけにはいかないため、欠員が出そうだとわかった時点で欠員補充について社内で相談することになります。

採用を進めるためには予定外の予算が必要になりますし、試験、面接と採用業務も増えます。
新しい人がチームに加わることになると、上司は研修やトレーニングなどを計画し、来期の計画を変更せざるを得ない場合もあります。

このように、上司の頭は転職を考えているスタッフ抜きのプランとなり、働きにくくなります。

社内の他の人々に転職を考えていることが広がる

上司自らが社内で言いふらすことはないかもしれませんが、転職相談をされると人事や部門長などには報告をあげることになります。

当然ながら内密に報告され、欠員募集の準備などその後のプロセスも秘密裏に行われますが、より多くの人が関わると、より多くの情報が漏れてしまうのが世の常です。

自分の知らない間に、「社内の多くの人が自分の転職相談について知っていた」という状況が発生する可能性があることは想定しておいた方が良いでしょう。

こうした状況下では、他部署への異動や海外勤務を希望したとしても、希望が通りにくくなることが考えられます。

転職しないことになった場合、気まずい

転職活動をしてみたが良いマッチングがなかった、希望の転職先に採用されなかった、いろいろ考えて転職はやめた、など、様々な理由で転職しないことになった場合、同じ上司の下では働きにくくなるでしょう。

戦力外と思われた状況から、「やっぱり一緒に頑張ることにしました」と言われても、既に自分なしで想定されていた計画やプロジェクトの中に自分の居場所を再構築することは容易ではありません。

上司としても、またいつ転職を考えるかもしれないと思うと、責任ある業務を任せることができなくなる可能性があります。

結果的に、希望していない地域への転勤や他部署への異動という状況になることもあるでしょう。

転職相談は誰にすると良いのか?

では、誰に転職相談をするのが良いのでしょうか?

理想的な相談相手は、同じ会社から転職した人です。
現職と新しい環境の両方を知っている人に相談すると、客観的な意見やアドバイスをもらえるでしょう。

自分では気が付かなかった現職の良いところや、恵まれているところに気が付くこともできるかもしれませんし、上司には、どのタイミングで転職について伝えたのかについても聞くことができます。

また、転職経験のある社外の友人、知人に相談するのも良いでしょう。

気心が知れている人に相談することで、現状の不満や今後の希望について、率直に話すことができます。
また、転職のために準備したことや転職活動の厳しさについても話を聞くことができるでしょう。

いつ上司に伝えるべきか?

上司には転職相談も、転職活動をしていることも途中で報告すべきでもありません。

転職先が決定し、入社日が確定して初めて伝えるのが良いでしょう。

もちろん、現職の会社に迷惑をかけることのないように、規定となっている退職までの期間は守るようにするのは社会人としての最低限のマナーです。

まとめ

ひと昔前と違い、今では転職は珍しいことではありません。

より自分に合った職場で力を発揮したい、もっと条件の良い会社に移りたいと考えることは間違っていませんし、そのチャンスがあるのであれば挑戦したいと考えるのは当然でしょう。

最近は、企業側も一定数が転職することを想定していますが、直属の部下が転職する場合は業務への影響が大きいため、上司の立場としてはできれば転職せずに長く一緒に働いてほしいというのが本音です。

転職することになったとしても、お世話になった上司と最終日まで良い関係を維持できるように、上司以外の相談相手を探すことをお勧めします。

タイトルとURLをコピーしました