今、仕事にストレスはありますか?
この質問に対して、この記事を見に来ていると言うことは、ほとんどの方が仕事で何らかのストレスを感じていると思います。
ですが、全ての仕事のストレスをただ悪いものと決めつけていないでしょうか?
ストレスに押しつぶされてとてもしんどい思いをしている方、ほとんど仕事にストレス無く毎日快適に過ごしてしまっている人も、1度立ち止まってストレスが自分に与える影響を考えてみましょう。
上手くコントロールしていけばきっと素晴らしい成長剤になります。
騙されたと思って実践してみてください。
少なくともこの記事に目を通そうと思ったあなたは、今、成長しはじめています。
筆者は大手金融機関で常にストレスを抱えるいわゆる中間管理職ですが、自分自身もかつての上司から適度な仕事のストレスをもらい、今私は部下の育成にあたり適度なストレスを与えています。
経験を積めば特殊な能力を除く、普通の仕事は、差はあれど一定レベルに到達します。
しかしその先の成長にはストレスが欠かせません。
これで何人もの部下を社内表彰させるような人物に成長させ、出世させてきた自負もあります。
ここでは仕事にストレスが必要な理由、そのストレスのコントロール方法を紹介していきます。 例外:過度なストレスや明らかないじめ等の職場環境の問題で悩んでいる方は、悩んだり調べたりする必要はありません。すぐに転職し環境を変えましょう。
仕事でストレスは必要、ただし前向きなストレス
今仕事をしていて、一切ストレスを感じない人は恐らくいないでしょう。
ストレスとは、物理学の用語で「物体に圧力を加える事で生じる歪み」が語源とされています。
ちなみに近い言葉でプレッシャーという言葉がありますが、プレッシャーは外圧そのものを指しますが、ストレスはそれに対する内的な反応と言えます。
つまり、私達が認識するストレスは仕事という刺激、圧力に精神的にそれを跳ね除けようとする心の働きと言えます。
では、このストレスは仕事に本当に必要なのでしょうか。
結論から言えば必要です。
なぜならばストレスがあるから仕事に緊張感が生まれ、より高いアウトプットができるからです。
多くの場合、仕事のストレスは職場の人間関係や、求められる仕事の成果から来るものです。
人間関係は非常に複雑で自分でコントロール出来ない分、大きなストレスの原因になります。
しかし、それが良い緊張感を生むこともまた1つの真実です。
いやいや、うちの職場には全然空気読まない、仕事も出来ない(しない)、とんでもない嫌な人が居てものすごくストレスで仕事の生産性を著しく下げていると言う人もいると思います。
あるいはシンプルにあの人が嫌いでものすごくストレス、という事もあるでしょう。
しかし、私も部下を持つようになってはじめて客観的に見て気づいたのですが、存外そのような職場こそ皆文句こそ言うものの、仕事自体は冷静にこなしています。
むしろ仲の良いメンバーを集めるとスタート時点では表面上雰囲気こそ良いですが、馴れ合いや妥協が多く、成果が雑であいまいなものになることを経験しました。
また、その中で新たな人間関係のストレスが生まれ、不思議な事にそこから成果がではじめます。結果的にアウトプットに無駄な時間がかかるだけになるのです。
もちろん全員が前向き集団であれば良いのでしょうけどそもそも全くストレスの無い人間関係などありません。
家族や恋人、親友でさえそれなのですから、まして仕事場であれば尚更です。
また仕事の目標に対するストレスは人を成長させてくれます。
成長の定義自体は明確ではありません。
しかし、出来ない事が出来るようになる、といえば分かりやすいでしょう。 そうなれば周りの評価も変わり、得られる対価も必然的にあがってくるのです。
分かりやすいのが仕事の目標を設定するとき、少し背伸びをした目標を設定していますか?
以上のようなストレスは、アウトプット、成長を促すという意味である意味適切なものですが、付き合っては行けないものとあります。
例えばパワハラ、セクハラの類。
これはストレスではなく単なるいじめです。他にも周囲に合わせた無駄な残業、高すぎる目標なども不適切です。
この場合、どのように仕事でのストレスをコントロールするか?どう改善するか?など考えても時間の無駄なので、結論は転職し環境を変えましょう。現代では昔ほど転職に対するネガティブな考えは減りつつあり、そのような職場で我慢して働く時間がもったいないです。
ストレスと上手く付き合う方法 ストレス解消方法
私がオススメするのはストレスを上手くコントロールして時々解消してあげることです。
よく、知られたものもありますがいくつか紹介します。
書き出す
一番はまずは紙に書いてみることです。
何をストレスに感じているのか、思いつくままペンを走らせます。
対策は、あれば書けば良いです。
ですが人間関係のストレスは難しく、その場合は悪口でもなんでも良く、ひたすら書くことで冷静になることあります。
意外と、たいしたことでもないなと気づくケースもあります。
人に話す
次に人に話すことです。その際、大事なのは友人よりも違うコミュニティが良いでしょう。
同じ趣味のサークルや教室など今はいくらでも情報はあります。
少し離れた目線の人と話し合うことで自分の立場、考えがかなり相対化されて客観視出来ます。
仕事の命令系統にある上下関係とは違う人間関係を自分から努力して作る必要があるため、自然な付き合ができるようになります。
SNSで愚痴を言うだけのコメント、つぶやき、見知らぬ人への反応はストレスを増長させる危険性が高くオススメ出来ません。
運動
体を動かすことも有効です。
わざわざジムに通う必要もありません。
近所を走るとか、たまには駅から遠回りして帰るだけでも効果はあります。
運動がストレス軽減に繋がるという論文は沢山あります。ちなみに食後10分散歩をするだけでもダイエット効果はあるそうです。
しかし、どうしてもダメな場合はできるだけ早く職場を離れることです。ストレス許容範囲は人それぞれです。
自分の器から溢れてもうダメだ、では遅いかもしれません。そこにいくまであなたなりに頑張ってストレスに対応してきたはずです。
誰になんと言われようと一番大切なのはあなたの人生です。
おわりに
以上、ストレスは仕事の成果を高め、あなたを成長させてくれます。そして具体的な付き合い方、解消方法を書いてきました。
全くストレスのない、ストレスフリーな社会は楽かも知れませんが、少しストレスがかかった方が実は健全な状態ですね。
そのストレスの種類により、あなたの許容範囲を超える場合は迷わず環境を変えましょう。何よりも一番大切なのはあなた自身なのですから迷う必要はありません。