転職して間もない頃は特に覚える事が多く、多かれ少なかれプレッシャーがかかります。毎日が忙しく、自分の健康状態までなかなか気を遣えない人もいるでしょう。
そうした環境の変化から生まれるストレスで、多くの人が経験する病気があります。
それは頭痛です!
ありふれた病気の一つの頭痛ですが、日常生活や仕事に影響が大きいものです。
日本頭痛学会によると、一般的な慢性型頭痛、片頭痛を持っている人は人口の5~10%、緊張型頭痛は人口の約20%であると報告されています。
また、ひどい頭痛により仕事を休まざるを得ない方も大勢いますが、頭痛に関するあるアンケートでは、残念ながらおよそ1割の人が頭痛で仕事を休むことに対し、「社会人としての自覚が足りない」と回答するなど、頭痛に対する理解や配慮が十分ではないのが現状です。
しかし、痛みを我慢し続けて症状が悪化すると、極度の倦怠感、吐き気、嘔吐をしてしまう事も……
読者の皆様はそんな辛い頭痛は種類があり、その種類ごとに原因や対策も異なる事についてはご存じでしょうか?実は誤った対策をすることで症状が悪化することもあるんです。
この記事では、辛い頭痛が慢性化する前に知っておいて欲しい、頭痛の分類とメカニズム、そして対策について紹介したいと思います
頭痛の種類と特徴について
まずは慢性化しやすい頭痛の種類について紹介します。
- 緊張型頭痛
- 片頭痛
- 群発頭痛
主にこの3種類があげられます。
以下にそれぞれの特徴と、原因について紹介したいと思います。
①緊張型頭痛
【特徴】
性別・年齢に関係なく発症し、頭痛がダラダラと毎日続くことが挙げられます。
痛みは激烈というほど強くなるわけではなく、日常生活を送ることはできますが、頭がハチマキで締め付けられるようにじわじわと痛みます。
症状は前触れなく始まり、後頭部を中心として、側頭部や首にかけて痛み出します。
痛みの持続は数十分でおさまることがある一方で、1週間ほど持続する場合もあります。
また頭痛に加えて、めまいや目の疲れなども随伴症状として感じることがあることも緊張型頭痛の特徴といえます。
【原因】
身体的・精神的ストレスが要因となり、中枢神経の交感神経系が過剰に働くことが原因と考えられています。
具体的な発生要因としては、精神的なストレスの他にも、『長時間のデスクワーク』『誤った姿勢による筋肉の緊張』『スマホ・パソコンの使い過ぎ』等により、乳酸などの疲労物質が筋肉にたまり、神経を刺激して痛みを引き起こすと考えられています。
②片頭痛
【特徴】
20~40代の女性に多い症状で、月に1~2度、週に1~2度といった頻度で周期的に起こるのが特徴です。
頭の片側、もしくは両側のこめかみがズキズキ痛み、心臓の鼓動に合わせてズキズキした痛みが続き、個人差はありますが、光や音、匂いなどに敏感になることもあります。
また人によっては、痛みの前に『手足がむくむ』『ギザギザした光が見える』『空腹感』『あくびを繰り返す』といった予兆が出ることがあります。
痛みのピークは1~2時間で達し、4時間前後で終わることもあれば、数日間痛みが続くこともあります。
なお、片頭痛は体を動かすと痛みが増し、吐き気、嘔吐、下痢といった症状も伴うことから、日常生活に影響が出やすい特徴があります。
【原因】
ふとした日常生活の行動や環境の変化、女性ホルモンの変動などが要因となり、自律神経が乱れることが原因と考えられています。
主な発生要因として『寝不足・寝すぎ』『空腹』『極度の疲労』『ストレスからの解放』『強い光・におい』『急速な気圧・温度・湿度の変化』などがあげられ、女性であれば『出産』『更年期』『月経や排卵』といった女性ホルモンの乱れも要因としてあげられます。
③群発頭痛
【特徴】
主に20~40代の男性に多いと症状で、発生時期は季節の変わり目等に多く発症し1~2カ月間周期で毎日発生します。
痛みは強烈で、片方の目の奥をえぐられるような痛みを感じ、目の充血や、鼻水がでるなどの症状を伴います。
群発頭痛は夜から明け方に発生することが多く、毎日ほぼ同じ時間帯に起こり1~2時間ほど症状が続くことが多いとされています。
また、一度症状が改善されても、半年~2年周期で痛みの周期を繰り返すこともます。
群発頭痛が起こっている時には、激しい興奮状態が続き、じっとしていられないことも特徴の一つです。
【原因】
頭部の目の奥の辺りにある内頚動脈が広がり、三叉神経周辺が炎症を起こすことが原因と考えられ、その要因は『飲酒によるアルコール過剰摂取』『タバコ』『気圧の急激な変化』『不規則な睡眠』などが挙げられています。
各型の頭痛の予防法・対策について
どの型の頭痛もストレスと大きく関連があるとされています。
その為、一番の予防法は日々の生活からくる、心身のストレスを上手に解消することが大切です。
とは言え、日々の生活の中で全てのストレッサーを取り除く事は難しいと思います。
以下に、各型の頭痛の具体的な予防法について記載したいと思います。
①緊張型頭痛予防法
- 正しい姿勢を意識し、長時間同じ姿勢をとらないこと。
- ウォーキングやストレッチ、ラジオ体操といった軽い全身運動を習慣化する。
- 蒸しタオルなどで、首や肩を温めマッサージをする。
- 半身浴などで温めて、血行の促進を促す。
- 高すぎず、柔らかすぎない自分に合った枕を選ぶこと。
【注意点】
緊張型頭痛には頭を冷やすなど体温を下げる行為をしてはいけません。血行の促進が予防策として有効なので、逆に体温を下げると、症状が悪化する恐れがあるのでご注意ください。
②片頭痛予防法
- 『寝不足・寝過ぎ』をせず規則正しい生活を心がける。
- 頭痛が起きている時は、入浴や運動など血行を良くする行動は控える。
- 光や匂いなど強い刺激を避けて、静かな薄暗い部屋で横になる。
- 後頭部やコメカミなど痛みを感じている個所を冷やす。または指で軽くマッサージをする。
- 適度にカフェインを含んだ飲み物を取る。(多量のカフェインは逆効果なのでご注意ください。)
【注意点】
片頭痛は温める行為はNGです。片頭痛と緊張型頭痛の症状は似ている為、ご自身で判断がつかない場合は、医師による診断をお勧めします。
③群生頭痛予防法
- 症状が出ている時期は禁酒する。(少量のアルコール摂取でも頭痛の発生要因になることもあります。)
- 発作が起こりそうになったら、窓を開け、深呼吸を繰り返す。
- 痛むところを冷やす。
- 入浴後に痛みが起こる人は湯船につからず、シャワーのみにする。
- 血管拡張薬を服用中の人は、薬が発生要因となることがあるので、医師に相談すること。
【注意点】
群生頭痛は発症してしまうと、非常に強い痛みを感じるため、悪化すると日常生活に大きな支障をきたす恐れがあります。群発頭痛を起こりにくくする予防薬もありますので、早い段階から医師に相談することが大切です。
まとめ
ありきたりの症状の頭痛ですが、軽視してはいけません。我慢しすぎると症状はより悪化してしまうかもしれません。
どの型の頭痛もストレスと密接な関係性があり、継続的なストレスは自身の心身の健康に保つ、自律神経を狂わせ脳を緊張状態にさせ、頭痛を慢性化しやすくなります。頭痛の予防には自律神経を整えることや睡眠の質を高めること、ストレスをためないことなども重要です。
特に環境の変化で、日常生活のリズムが変わったときは、無理に頑張りすぎず、心身ともにご自身を労わる事も大切だという事を忘れないでください。
また、頭痛が慢性化する場合や、普段と異なる違和感がある場合、単なる頭痛ではなく、脳腫瘍用や髄膜炎、くも膜下出血といった最悪、命に関わる病気の恐れがありますので医師の診断を受けることをお勧めします。