仕事を辞めたい時、一番困るのは辞める理由をなんと言うかではないでしょうか?
はっきりとした理由があれば良いですよね
- 引っ越し
- 親の介護
- 結婚
- 病気
でも、中にはどの理由にも当てはまらなかったり、人間関係の問題や仕事が合わない、残業が多い等、言いにくい理由だったりすると、言えずに辞められないまま時が流れてしまうものです。
ところで、あなたは何故辞めようと決意したのでしょうか?
ここでは、常に数十人のスタッフ管理を行っている筆者が、仕事を辞めたいのに言えない理由と仕事を辞めた方が良い理由、そして辞めると判断した後の辞める時の言い方を紹介します。
これさえ分かれば明日には上司に仕事を辞める旨を言えるようになりますし、これから転職先を見つける人でも、どう言えば良いのか無駄に悩まずに済みます。
仕事を辞めたい人の心理状態
あなたが仕事を辞めたいと思ったのはどんな時でしょうか。
給料明細を見た時でしょうか?人間関係に限界を感じた時でしょうか?それとも仕事が好きになれないと感じた時でしょうか?
辞めたい理由は人それぞれですが、何かしら理由をつけて辞めたいのに言えないのは何故でしょうか。
特に言えない理由に多いものが
- 辞めたら会社に迷惑をかけてしまうだろう
- 引き留められたら断れないだろう
- 怒られたり、周りから冷たい視線を浴びるかもしれない
- 人手不足
というネガティブな感情が先に出てしまっている事です。
何故そう思ってしまうのかというと、巧みな想像力を駆使して「こうなったら嫌だな」とか「悪い事になるのではないか」と悪い想像ばかりしてしまうのです。
日本人は昔からコミュニティを大事にしてきた国民性があり、その輪から外れてしまうと周りから冷たい視線を浴びたり、後ろ指をさされたりしてきたものです。
根柢の部分でその考えがあるので、辞めると言いにくいのです。
ですが会社と従業員は雇用契約で繋がっています。契約書には退職の際、意思表明の期限の記載があるものです。契約で定められているのですから安心して辞めたいと伝えましょう。会社が契約違反するわけにはいきませんからね。
もし、退職する時が繁忙期やプロジェクト進行と被っていたら、会社に迷惑にならないよう考慮してくださいね。
状況別、仕事を辞めた方が良い理由
「辞めます!」と言う前に、仕事を辞めたいと思ったのはどうしてでしょうか?
やむを得ない事情であれば、ここで悩まずに堂々と退職願を出しているでしょう。
そうでない場合、辞めた方がいい場合と、辞めない方がいい場合があります。
次の状況に当てはまったら辞めてしまった方が良いですよ。
人間関係のストレス
人間関係は深刻な悩みの一つです。こちらがどんなに相手と上手くやろうとしても、相手がそう思っていなければ暖簾に腕押しです。無理して付き合ってうつ病になってしまったりする方がマイナス要素が多いです。
ですが、以前にも人間関係が理由で仕事を辞めた事がある人は注意が必要です。人と上手くいかない理由が自分にあるなら辞めずに自分を見直してみましょう。
会社の業績不振、給料に不満
会社が潰れる時というのは、社員として働いていると見えにくいものです。業績不振で将来に不安を持ったり、給料に不満があれば今より良い条件の会社に変えてしまうのもアリです。会社と共倒れ・・・なんて一番避けたいですよね。
その場合は自分の価値を客観的に見て、上手く転職活動を行って下さい。いい会社に決まったら退職願を出しましょう。
仕事に合った評価がされない、残業ばかり
たまの繁忙期に残業がある、くらいなら良いのですが、いつも残業や休日出勤ばかりでプライベートの時間が少ない、という場合は辞めてしまった方が良いですね。
また、業績を伸ばしているのに上司の評価が低い等、我慢してそこで働いても昇進出来るかも怪しいですよ
ただ、自分ばかり残業しているのであれば、キャパオーバーという事を上司に相談するなり、自分の仕事のやり方を見直してみましょう。辞めずに相談して良かったという例も結構ありますよ。
そもそも向いていない
昔は「石の上にも三年」なんて言葉がありましたが、今の時代考えは変わりつつあります。向いていない仕事を三年も我慢するのは時間の無駄です。
自分に何が向いているのか、何が得意なのかを見直して、次こそは自分に合った仕事を見つけましょう。
円滑に退職する方法5選
ここまでお読みいただいて、仕事を辞める事を上司に言う決心が出来たら、次はどういう言い方で辞めるかを説明します。
知らなかった人は、こんな言い方で退職を受け入れてもらえるんだ?と驚くかもしれませんし、知ってはいたけどどういう言い方をすれば良いのか分からなかったという人もいるでしょう。
5パターン紹介します。
キャリアアップ
自分の能力を伸ばしたいという人は多いものです。
新しい環境で成長したいのだという旨をポジティブに伝えると良いでしょう。上司も、もっと上を目指す人の邪魔をしようとは思いませんから。
中には、育ててやったのに恩を仇で返すなんて、と言う人もいるかもしれませんが、今までの感謝と辞める事への謝罪を述べるだけにしておきましょう。
身体の健康を理由にする
仕事が原因で体調不良だと伝えましょう。療養の為とか、リハビリの為と言えば無理に引き留められたりはしません。
ただ、休職しますか?と別の解決策を提示される場合もあります。その場合は休職して本当に辞めるべきなのか考えてみるのも良いですよ。
辞めるのはいつでも出来ますから。
業種、職種を変えたい
興味のある分野が出来た(前からあった)等、挑戦したいというポジティブな理由であれば、応援してくれる人も多いでしょう。
キャリアチェンジして自分の可能性を広げたいという人は、多いものですよ。
結婚します
結婚で辞める人は女性だけではありません。男性も結婚で辞める人はいるものです。
遠くの妻の実家に義両親と同居になったとか、妻の家業を継ぐ事になったとかですね。結婚式に祝電を送る会社であれば、身内だけの小さなものなのでと逃げてしまいましょう。
親の介護
辞めない方が良いと言われている親の介護での退職ですが、そうは言っても会社は強く引き留められないものです。
詳しく病状を聞かれた時に答えられるようにしておきましょう。
以上ですが、結婚や家業を継ぐ、親の介護はもしバレてしまった時に信用を無くすのでオススメしません。ネガティブな理由はポジティブに変換して伝えるのがベストです。
まとめ
- 仕事を辞めたいのに言えない理由
- 仕事を辞めた方がいい場合
- 実際に辞めやすい退職理由
を簡単に説明しました。
何故言えないのか、辞めた方が良い状況にいるのかを客観的に見る事が出来れば、本当に辞めた方が良いのかどうかおのずと判断が出来るかと思います。
よく考えて「辞める」と決心したなら、円満に退職する為の退職理由を参考に上手く上司に伝えましょう。
私たちは仕事を選ぶ権利があります。同時に辞めるのも権利なのです。それを言い訳に転職を繰り返すのは愚の骨頂ですが、沢山悩んだ末の答えなら後悔もないでしょう。
よりよい社会生活を目指していきましょう。
もし、それでも辞められない場合、最後の手段に「退職代行サービス」の利用も視野に入れてはいかがでしょうか。
出来れば円満に退職したいですね。