給料日直前はいつもカツカツ『来月こそは節約!願わくば、貯金を増やす』と決意するも、一月たつと、同じ状況・・・そんな負のループを抜け出したくないですか?
金融広報中央委員会(知るぽると)の最新データによると、単身者の貯金ができない人の割合は以下の様になります。
- 20代 : 6% (同年代平均貯金額86万円)
- 30代 : 0% (同年代平均貯金額165万円)
~「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和元年)」参照~
とはいえ、
『給料が上がるわけでもないし、そんなに簡単に貯金ができるなら誰も悩まないよ』
そんな風に思われた方も大丈夫!!!!
というのも、筆者も20代の頃は、ほとんど貯金ができていませんでした。(胸を張って言える事ではありませんが汗)
しかし、生活習慣の見直しと、ある習慣を身につければ、手取り20万円でも、ストレスなく年間100万円の貯蓄ができるようになりました。
貯金が出来ない人には、貯金やお金に対する認識や、行動に共通の習慣があります。
問題は精神論だけでお金を貯めようとするのではなく、貯まらない「理由」をしっかり把握して、お金の貯まる「習慣」を身につけることが大切になります。
まずは、貯金ができない人の共通点についてみていきましょう。
(原因と考察)貯金が出来ない人の4つの共通認識と習性
①貯金=我慢で行うものという認識
これは、貯金は生活費と固定費の残りという点に意識が集中しすぎて、貯金に対し『我慢』して行うものという、無意識的にネガティブな感情を持っているケースです。
日々の生活を変えることに、人間は大きなストレスを感じます。
こうした『我慢』だけで貯金をしていると、計画通りにいかず、途中で挫折をしたり、思い通りにいかない結果につながります。
問題は『我慢』という精神論的な解決方法ではなく、お金が貯まる習慣の有無である事を理解して下さい。
(具体的方法については3章で詳しくご案内しますので、ご安心を!!)
②needとwantを区別できていない
『必要なもの』と『欲しいもの』の区別が出来ていない人には、無駄使いや、衝動買いをする傾向が高くなります。
しかし、生活の中の、すべての項目に悩んでいれば、時間がいくらあっても足りません。
それに、はじめは無駄使いを意識できても、気が付けば元の状態に逆戻り……なんてこともありますよね?
こうした状態を改善させるために、知っておいて欲しいことがあります。
それは行動経済学の概念に一つ、『現在志向バイアス』というものです。これは多くの人が、将来的な利益よりも、目先の利益を優先しがちになる心理状態を指します。
具体例をあげると、1年間我慢すれば20万円もらえるとう状況よりも、今すぐ10万円もらえるほうに、多くの人が魅力を感じる傾向を指します。
貯金ができない人がいきなり、日々の生活習慣をいきなり改めることは大変かもしれません。
ですが、『欲しいもの』が見つかった時はそれが本当に自分に必要なのか考えてみて下さい。
現在志向バイアスの心理状態かもしれません。
その為、『欲しいもの』すぐに買わないで、1日だけ以下の点を考えて下さい。
- 本当に役に立つものか
- どこにメリットを感じているか
- 価格は自分にとって本当に適正か
③固定費と変動費について把握が甘い
毎月の固定費と変動費について把握できていない人は、計画的消費ができていない人の傾向があります。
毎月の固定費(家賃、通信費、光熱費等々)、変動費(食費、交際費、外食費等々)に、いくらかかっているか把握できていないと、どうしても先の支出管理が甘くなり、無駄使いが多くなります。
逆をいえば、その点をしっかり把握していると、毎月の無駄な支出が把握でき、無駄使いを少なくすることができます。
④コンビニをよく利用する人
コンビニはとても便利で、頻繁に利用する人も多いはずです。
今はコンビニもプライベートブランドがあるので多少は安くなっていますが、スーパーやドラックストアと比べると数十円の割高です。
しかも、いろいろな商品があるので、「ついでに〇〇も買おう」という思考に陥りやすくなります。
これを一年繰り返すと年間の支出金額は相当大きくなるでしょう。
(対策)貯金体質への習慣の作り方
では、最後にストレスなく貯金の行ううえで、必要な習慣作りの方法について記載します。
①無理のない計画を立てる
貯金の計画を立てるうえで大切なことは、無理をしすぎない事が大切です。
その為、現実的な目標金額を設定することはお勧めです。
しかし、あまりに目標が高すぎると、ストレスがたまりやすく、挫折をしやすくなります。その結果、反動で衝動買いにつながることも…
まずは、ご自身の収入の2~3割程度から始めてみるのはいかがでしょうか?
貯金は短期で頑張る事よりも、無理せずコツコツするものであると心がけましょう。
②収入は貯金口座、生活費、お小遣い用の最低3つの口座に分ける
貯金口座と支出口座(生活費、お小遣)は別にしておきましょう。
これは、毎月の固定費、変動費が把握しやすいというメリットがあるほか、分けることで貯金口座に手を出しにくくなります。
また、貯金口座については簡単に引き出しが出来なくすることも大切です。
例えば、定期預金や貯蓄型の保険などにすると、お金を引き出すのに、ひと手間が必要になります。
それにより、今あるお金で生活しようという意識が強くなり、生活が厳しくなったら、外食や光熱費、食費を少し抑えようという意識も芽生えてきます。
③貯金は給料日にする
多くの貯金ができない人は「お金が余ったら貯金しよう」と考えています。
そんな人に「お金があるのに、無駄使いをしない」と、意識させることは大きなストレスになります。
それならば、収入があった段階で先に貯金にできる金額を貯金にまわし、残りの金額を生活費に充てることを試してみて下さい。
貯金は努力してするものではなく、習慣や仕組みで行うことが大切になります。
④家計簿をつける
今まで家計簿をつけたことがない人にとっては、毎日つけることにハードルを高く感じてしまうかもしれません。
しかし、最近ではスマホの無料アプリで、たくさんの家計簿アプリがあります。
その為、ちょっとした買い物をした際も、その場ですぐに支出金額をつけることができるので、実際つけてみても苦になるようなことはありません。
それに、多くのアプリにはカレンダー機能がついているので、月の途中でも簡単に自身の残りの使えるお金が把握できるので、節約に大きく役に立ちます。
⑤口座や家計簿を定期的にみる習慣をつける
これは③でも少しお話しした、残りの使えるお金が把握すること以外にも、メリットがあります。
それは自身の頑張りが結果として「数字」で確認ができるということです。
貯金が習慣的にできるようになれば、毎月無駄なものを控えて、貯まった金額を見ることに、楽しさを感じてくると思います。
(結びに)まとめ
いかがでしたか?
将来安心して生きていく為にはお金は大事です。
ですが、我慢ばかりの貯金で、毎日の生活が楽しいと感じられなくなってしまうと本末転倒です。
たまに友達や恋人と食事に行って、金額より食べたいものを選ぶことは悪い事ではありません。代わりに、自炊などで普段の食費を抑えるようにすることなど、メリハリをつけてお金を使うようにすると、楽しい日々を過ごしながら貯蓄を増やしていけます。
何事もバランスが大事です。無理のない貯金体質への習慣作りをどうぞ試してみて下さい。