転職を繰り返す人のデメリットや特徴、直し方を解説

転職知識

転職をしたものの、思ったより仕事が合わなかったり、良い人間関係が構築できなかったり、様々な理由で再度転職することを考えている人もいると思います。

昔に比べると、転職に前向きな方が増えていますが、転職にネガティブなイメージを持っている方もまだ一定数はいますし、特に転職を繰り返す人に対してのイメージは一般的に良くないのも事実です。

今回は、転職を繰り返すことのデメリットと、どんな人が転職を繰り返しやすいのかを紹介し、その直し方について解説していきます。

転職回数の平均は何回なのか

大手転職支援サービスのリクナビNEXTの調査によると、年代別の転職回数は次の通りです。

参考:転職回数を多いと不利?年代別の転職回数と採用実態
  • 20代: 1回16%、2回6%、3回2%
  • 30代: 1回24%、2回16%、3回8%、4~5回5%
  • 40代: 1回20%、2回18%、3回11%、4~5回12%、6回以上1%
  • 50代: 1回21%、2回17%、3回11%、4~5回16%、6回以上2%

年代が上がるにつれて転職回数は増加傾向になりますが、前世代を通してみると、転職回数が3回以上になると少数派であると言えそうです。

転職を繰り返すことのデメリット

「あまり転職を繰り返すと、次の仕事が見つけにくくなる」と聞きますが、実際はどうなのでしょうか。

リクナビNEXTが、採用担当者に対して転職希望者の転職回数が何回以上だと気になるかを調査した結果、転職回数が3回以上になると気になるという回答が全体の40%と突出して多くなっています。

つまり、転職回数が3回以上になると、「長続きせずにまた辞めるのではないか」「何か性格に問題があるのではないか」と気にする採用担当者が多くなります。

転職回数が多いことについての理由も重要視されるようになってくるため、採用担当者が納得のいく理由をうまく説明できなければ、採用される可能性が低くなってしまうといえます。

また、転職回数が多いということは、同じ仕事を継続することで身につくスキルや専門的な知識を得にくくなります。

採用担当者もそういった目線で転職希望者を見ることになるので、スキルや専門性が身についていることをアピールできないとデメリットになります。

転職を繰り返す人の特徴

では、どういった人が転職を繰り返しやすいのでしょうか。

3つの特徴を紹介します。

やりたいことがない人

特にやりたいことや目標がなく働いている人は転職を繰り返しやすくなります。

今の仕事をやりたくてやっているわけでもなく、今の仕事を続けていく理由となる目標もない場合だと、「他の会社の方が高い給料がもらえる」「他の会社の方が働きやすそう」といった安易な理由で転職を考えてしまいがちです。

飽きっぽい人

飽き性な人も転職を繰り返しやすくなります。

自分の中で、ある程度仕事ができるようになったと感じると飽きてしまってやる気を失い、別の仕事に興味を持ってしまうというものです。

コミュニケーションが下手な人

コミュニケーションが下手で職場で良い人間関係が構築できない人は、転職をしやすくなります。

転職理由で大部分を占めるのは実は間関係だとも言われているほど、職場の人間関係は働く上で重要です。

周囲の人と些細なことでぶつかる人や人の言葉に敏感に反応して思い悩んでしまう人などが、人間関係を変えたいという目的で転職を繰り返しやすくなります。

転職を繰り返さないようにするには?

転職を繰り返す人の特徴を見てきましたが、それらの特徴を解消するにはどうすればいいのでしょうか。

ヒントになることを3点紹介します。

 将来の目標を持つ

何の目標も持たずにただ漫然と仕事をしているだけだと、安易な考えで転職をしてしまいますが、将来の目標を持つことで転職に対する意識が変わってきます。

将来やりたい仕事につくために今転職すべきなのか、この会社に転職すべきなのかと客観的にとらえられるようになります。

目標に近づくための転職であれば、それは正しい転職なので採用担当者も納得しますし、転職後に再度転職をする可能性も低くなります。まずは自己分析によって将来の目標を定めてみましょう。

今の仕事での楽しさやメリットを見つける

今自分がやっている仕事が何となく嫌になることもあると思いますが、それですぐに転職を考えるのではなく、今の仕事を続けることでの楽しみやメリットはないかを落ち着いて考えてみましょう。

継続することでスキルが身に付きより高いレベルの仕事ができて社会に認められたり、給与がアップしたりする可能性もあります。

環境を変える努力をする

仕事内容や人間関係が嫌になったときに、それらを変えることが出来ないかを考えてみましょう。

上司などに仕事内容への不満を説明すると解消してもらえるかもしれません。

また、転職しなくても部署異動によってやりたい仕事に付ける場合もあります。

人間関係であれば、まずは自分の言動を振り返って悪い部分があれば直すことで関係が良くなるかもしれません。

今の職場環境を変えることが出来れば無用な転職をしなくてもよくなります。

 まとめ

転職はやりたい仕事や求める環境を実現するために有効な手段ではありますが、安易な転職を繰り返すことは将来のデメリットになり得ます。

本記事の内容を参考にして、転職を繰り返すことなくやりたい仕事や求める環境を実現できないか、考えてみてください。

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