転職活動を開始して、まずは無難に一次面接を突破し、息つく間もなく待ち構えるのが、二次面接です。
- 二次面接が迫っているけど、準備すべきものはある?
- 二次面接に出席前に知っておくべきことはある?
この記事ではこういった疑問を解決していきます。
また、弊社で働いたスタッフなどを日本の企業に紹介し帰国するスタッフの転職活動の手伝い等もしております。
そんな面接官の立場からのアドバイスなどを記載していきます。
二次面接のミッションは、志望者を落とすこと
今回二次面接を受ける企業が、あなたにとって関連性のある会社の場合、二次面接で不採用にする前提で、一次面接を通過した可能性が大いにあります。
どういうことかというと、例えば一次面接で落とされた場合、志望者のプライドが傷つくばかりか、その志望者が同じ思いを持つ他の志望者に根も葉もない悪い評判を広めるリスクがあります。
特に同業他社で働いていた志望者や、会社と何かしらの関係性が元々あった志望者はこのように強く不満を感じるでしょう。
また、人事権を持つ役員や社長による最終面接で落とせば、経営判断で落としたことになるため、企業イメージが損なわれる恐れがあります。
反面、志望者からすれば、敵を知れば一番攻略しやすいステップにかえることができます。
二次面接の面接官の特徴
ここまで読み、二次面接は不採用にする前提で行われることがあるという事が分かったかと思います。
次に二次面接の面接官について解説していきます。
相手を知ることで、ある程度準備ができるでしょう。
結論は二次面接は、責任ある立場の人が来ます。
年代が近く、年上の場合もあるため、私生活に踏み込んだ質問をしてきます。
面接官も社会人経験が長いので、ストレートには質問してきません。
例えば、
「転職して給料や賞与が今より一時的に下がったり、福利厚生がいままでと変わることについて、家族生活に支障がないか」
とは聞かずに、
「普段財布のひもは、奥さんか」
「うちの会社のイメージは奥さんはどう思っているか」
などの質問から、配偶者とはどこまで話して応募しているかを見極めます。
「配偶者の同意を受けているか」とストレートに聞くと、人間心理では、準備不足を露呈させないため、「まだです」とは、答えないものです。
まわり道をした聞き方となるのは、最終面接後に、家庭事情で辞退となれば面接官の資質を問われるからです。
また、退社理由、転職理由についても、いまの会社でトラブルや上司と合わなくて辞めるというネガティブな転職ではないかを表現に気をつけて聞いてきます。
例えば、
「それだけ大きな仕事をされてこられてるのなら、退職されるときに会社から慰留されませんか」
と質問すれば、志望者からの回答で判断がつきます。
ネガティブな転職をする人は、企業からすれば、明日は我が身になる可能性があるためです。
二次面接で面接官とは仲良くなれなくて良い
面接官は、この志望者なら役員に会わせることができると判断した人物を推挙します。
そのため、二次面接の面接官は、キーマンに他なりません。
ただ、人間関係を数十分で構築することは、有名人でもない限り不可能です。
同郷や、出身学校が同じでもプラスにはなりません。
二次面接は、自分をみつめてアピールするという基本が大切です。
話が盛り上がったとしても、面接官は仕事ですので、
- 目の動き
- 手の動き
- 表情
あらゆる角度から志望者を見ています。
面接中に、アドバイスをくれる面接官もまれにいます。
これが出たら食いついて話を聞き、場合によっては、その場でメモをとるパフォーマンスも必要です。
緊張する場においては、大袈裟な動きくらいが丁度良いものです。
二次面接後はすぐに話した内容を控えておく
最終面接で、同じ内容を聞かれた場合、二次面接の回答とロジックエラーをしていたら、目も当てられません。
二次面接で、つい背伸びをした回答をしてしまったり、着色した内容は、もう訂正できませんから、最終面接で同じ内容をこたえる必要があります。
このように、最終面接に進めるための最後のフィルターである二次面接が、志望者や企業にいかに重要かがお分かりいただけたと思います。
企業からすれば、即戦力人材は欲しいが、ニーズに合わない人や、扱いにくい人はここで排除しておかなくてはならないという場が二次面接です。
企業が聞いてくる質問には必ずその背景として、真に知りたいことがあります。
単刀直入に聞いてくる面接官は、少ないステップですので、「この質問は、これが知りたいのかな」と感じとる余裕を持って臨んでみたら良いです。
シンキングタイムが必要な場合は、質問を反復してみたり、質問返しをしてみると聞きたい部分をあぶりだせるものです。
企業の内側を知れば、緊張することなく乗り切ることができることでしょう