- 「上司や同僚にお世話になったのに、このまま転職してしまっていいのだろうか」
- 「転職することで、周りから嫌われてしまうのではないか」
- 「転職する自分は逃げているだけではないか」
転職することについて罪悪感を感じ、悩んでいる真面目な方が多いです。
しかしながら、転職することは全く悪いことではありませんし、決して罪悪感を感じる必要はないのです。
「転職なんて根性なしがすることだ。他の会社でも通用するわけがない」「会社にお世話になっておいて辞めるのか」など、転職が当たり前になりつつあるこのご時世で、古い考えの人は未だにいます。
確かに昔であれば、1社に長く勤め、会社に生活を保証される終身雇用が当たり前の時代がありました。
しかし変化の激しい現代においては、絶対に生き残ることができる会社など存在しませんし、1社にしがみつく方がよっぽどリスクがあります。
転職してもうまくいかないという人は、無責任で相手のことを全く考えていません。
あなたのことを真剣に考えてくれる人であれば、あなたの決断をきっと応援してくれるでしょう。
そのため、転職について周りに申し訳ないという罪悪感を感じる必要はないのです。
周りを気にせず、自分の人生を生きる
転職について罪悪感を感じる人は、周りを気にしすぎる傾向があります。
アドラー心理学をストーリー形式で分かりやすく説明している著書『嫌われる勇気』では、「課題の分離」という考え方を紹介しています。
「課題の分離」とは、自分自身でコントロールできる「自分の課題」と自分ではコントロールできない「他人の課題」が明確に分かれている状態のことを言います。
そしてこの「課題の分離」ができていないと、周りを気にしすぎたり、人間関係で悩んだりしてしまうのです。
今回の転職について罪悪感を感じる人の例で言えば、転職という行動をとるのは「自分の課題」です。
一方、転職という行動をとることで、周りがどう考えるかは「相手の課題」となります。
転職という行動をとるかどうかは自分の意志でコントロールできますが、周りがどう思うかはコントロールすることはできません。
この周りがどう思うかという「相手の課題」を気にしすぎて、転職について罪悪感を感じてしまうのです。
「転職することで周りから嫌われるのではないか」と他人から嫌われることを恐れている人は前に進むことはできませんし、そもそも周りがどう思うかはどうしようもできません。
私たちは、周りの期待を満たすために生きているではないのです。
転職をすることで自分の人生がよりよくなるのであれば、罪悪感を感じる必要はありません。
転職を通して前に進むためにも、他人の人生ではなく、自分の人生を生きていきましょう。
「立つ鳥跡を濁さず」を心掛け、前向きになろう
先述したとおり、転職について、周りを気にして罪悪感を感じる必要はないです。
しかしながら、転職するからと言って残りの期間、周りに迷惑をかけたり、仕事を放棄したりしていいわけではありません。
次の転職先で心機一転頑張っていけるように、気持ちよく退職することがベターです。
そこで気持ちよく退職するために、有名なことわざではありますが、「立つ鳥跡を濁さず」を意識していきましょう。
嫌いな人に媚びる必要はありませんが、転職するからといって退職前に争うことはおすすめしません。
退職前にトラブルがあると、転職先でもトラブルを引きずる可能性もありますし、特に次の転職先の業界が一緒であれば、前の職場の人たちと会う可能性もあります。
世間は狭いので、できるだけ後腐れなく退職をし、新天地ですっきりとした気持ちでスタートを切っていきたいものです。
また、お世話になった人がいるのであれば、退職前に感謝を伝えておくと良いかもしれません。
感謝を伝えることで自分自身の気持ちも晴れやかになり、前向きな気持ちになります。
お世話になった人に、別れの挨拶をしっかりすることであなたの背中を押してくれる存在になってくれるのではないでしょうか。
退職日まで「立つ鳥跡を濁さず」を意識し、前向きに転職活動をしていきましょう。