転職活動をする際に転職エージェントを利用する人は「25.4%(パーソルキャリア調べ)」。
意外にも利用している人は少ないようです。
転職エージェントを利用することで、自分のペースで転職活動が出来ないと感じていたり、また利用するにあたり転職エージェントの担当者と面談をすることが億劫だったり…様々な理由がありどうやら敷居が高いようです。
ただ転職活動をするにあたって転職エージェントを利用することで多くのメリットがあります。
- 個人の転職活動では見つけることのできない企業を紹介してもらえる
- 自分自身では分からなかった自己分析をエージェントの担当者が手伝ってくれる
- 他者から見たマッチングする企業が、個人の活動では見なかったような業界・企業であり、新しい発見がある
- 転職エージェントにしか求人票を出していない企業と出会える
上記はほんの一部ですがメリットもたくさんあります。
登録する際に登録料金もかからないことがほとんどですので、本気で転職活動を成功させたいと思う人には転職エージェントの利用をおすすめします。
ではその転職エージェント、「1社だけ登録する」。これはとてももったいないです!
人事経験のあるものからお勧めするのは、「複数の転職エージェントに登録するべき」です。
ではなぜなのか?
次の項目から詳しく説明していきます。
なぜ転職エージェントは複数登録すべきなのか?
「とりあえず1社だけ転職エージェントに登録してみよう・・・。」
確かに1社だけでも求人企業はありますが、複数のエージェントに登録するメリットは想像以上にたくさんあります。
出会える企業数が増える
インターネットでは掲載していない企業「独占求人」というものを扱っているエージェントが存在します。
いわゆる非公開求人というものです。
複数の転職エージェントに登録することで、それだけ出会える企業数が増えるということです。
使い分けが出来る
エージェント会社によって、得意分野というものがあります。
例えばA社はIT企業に強く、求人数も多い。
B社は女性のキャリアに強く、女性を積極採用している企業や女性が管理職になっている企業の求人を多く持っている。
など転職エージェントによってカラーが全く違いますので、求職者も使い分けをすることで出会える企業の幅が広がっていきます。
「相性の良い担当者」に出会える確率が高くなる
各企業でキャリアアドバイザーが担当者としてつきます。
面談から始まり、あなたの希望・前職での活動・強みなどをヒアリングした上で、ぴったりの企業を紹介してくれるのです。
アドバイザーや企業によっては履歴書の添削をしてくれたり、面接の練習をしてくれる人もいます。
複数の転職エージェントを登録することによって生じるデメリットとしては、スケジュール管理が難しくなること。
やはり複数を同時に動かして、出会う企業数も多い分、面接や面談などスケジュールが過密になることは構えておいた方がいいでしょう。
また人によっては多くの企業に出会えば出会うほど「迷ってしまう」という人もいるかもしれません。
ただこのデメリットは自己管理やエージェントとのやり取りで、乗り越えることが出来るものです。
出会える企業の数が少なく「もしかしたら、他にももっ良い企業が存在しているかもしれない」と思いながら転職するよりは、出会える数が多い方が選択肢も増えます。
ただ気を付けてほしいことが、もう1点あります。
先ほど述べたメリットにあるように、プロのキャリアアドバイザーが担当し、あなたのことをヒアリングした上でぴったりの企業を紹介してくれますが、実は「転職エージェントによってキャリアアドバイザーが親身になってくれなかった。担当アドバイザーが外れだった。」という声も少なくないのです。
担当アドバイザーのフォローの手厚さや、紹介してくれる企業によって転職活動が成功するか否かは大きく左右されます。
担当アドバイザーが外れてしまい、あなたが残念な思いをするなんてとてももったいないです。
なので「転職活動成功のキーとなる担当のキャリアアドバイザー」。
当たりの担当に出会うためにはどうしたらよいのかを解説していきます。
担当アドバイザーの当たりは、〇〇がカギ
ではどうしたら良い担当アドバイザーと転職活動が出来るのか。
結論から言うと「あなた次第」です。
転職アドバイザーも「求職者の転職を成功させたい」という気持ちがあります。
もちろん気持ちとして応援しているということもありますし、自身の紹介した転職先をすぐに退職されては自身の転職エージェント会社の力量の無さを露呈してしまうことになるからです。
そこで、担当アドバイザーの「転職を成功させてあげたい」という気持ちを動かすのが求職者であるあなたにかかっています。
担当アドバイザーへの向き合い方と具体的なコミュニケーションの取り方、そしてどうしてもそりが合わない場合の解決策をお伝えします。
担当アドバイザーへ向き合うスタンス
求職者であるあなたが心の底から「転職を成功させたい」という強い気持ちを持った言動をすることです。
気持ちかよ…と思ったかもしれませんが、相手も人間です。
アドバイザーは複数の求職者を担当しています。
転職に対して前向きで行動力のある求職者のほうへ熱を向けるのは容易に想像できます。
なのでアドバイザーからもらったアドバイスをすぐに行動にうつす、片手間に転職活動をするのではなく熱量を注ぐ、そしてその熱量を併走してくれるアドバイザーにも伝え続けることが大切になります。
人と人の向き合い方のスタンスと捉えてください。
担当アドバイザーを“当たり”にるすために
自分の希望の言語化・希望の具体化
担当アドバイザーから紹介された企業が、自身に合っていない・・・・と感じる場合は、面談時に伝えた自身の転職の希望条件が理解されていない場合が多いです。
その希望を引き出すのがアドバイザーの仕事でもあるのですが、あなたが事前に言語化することで企業のミスマッチは防げますし、早く希望の企業出会えます。
例えば…
「年収を上げたい」→「年収を〇〇円まで上げたい」
「人間関係が良い職場がいい」→「馴れ合いのような職場は嫌だが、チームを大切にしており向上心のある組織がいい」
「人と接する仕事がいい」→「BtoC営業をやりたい。ミドルアッパーの顧客層に営業したい」
などあなたの希望を出来るだけ具体的に言語化することで、アドバイザーも深く理解することができます。
どうしても担当アドバイザーと合わない際
- 転職エージェントを複数登録し、複数の担当アドバイザーと出会う
- エージェント会社に担当変更を申し出る
昨今、多くの人材紹介会社が存在しているので当たり外れがあるのは致し方ないことです。
だからこそ複数の転職エージェントを利用し、エージェント会社が持つ強みや特徴をしっかり調べた上で、自身の希望とどれだけマッチしているかの選択をしていきましょう。
あなたの転職活動に親身になって、最良の企業を紹介してくれるアドバイザーに出会えるよう応援しております。